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Mahler (1860-1911)

SACD Symphony No.2 : Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra (2012)(2SACD)(Hybrid)

Symphony No.2 : Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra (2012)(2SACD)(Hybrid)

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  • ★★★★☆ 

    エーテルの風  |  長野県  |  不明  |  20/September/2014

    指揮者は徹頭徹尾楽譜の方向を向いていて、楽譜が直接聴衆に語りかけているかのような類の演奏だと思う。このCDで聴ける世界には、文学的要素や、マーラーという個性は、主としては表現されていない。ただ、決して無個性というわけではない。フレーズの最初の音を頻繁にズリアゲ?(ズリサゲ?)るような手法であるとか、音塊の聴かせ方には飽きを来させない。そもそも曲そのものが、自己顕示欲の塊のような曲想なのに、”オレがオレが”的な自己主張はきわめて薄く、それでいて聴覚を捕らえて離さないこのCDは、ある意味正統的解釈の代表的名盤とも言えるだろう。ただ最後の盛り上げであるフィナーレの部分が、どういうわけだか充実感に著しく欠ける。思いつく不満箇所は、その一転に尽きるが、どうしても譲れない重要な部分なので、さすがに最高評価からは一歩譲らざるを得ないだろう。

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  • ★★★★★ 

    masashing  |  大阪府  |  不明  |  02/May/2014

    最近CDを買わなくなったのは、BDやBS放送を中心とした映像とAV機器の進歩による圧倒的な音の臨場感に、「もうCDは終わりかな?」と思うようになったせい。 しかしEXTONはもう一度CD世界に私を引きずり戻した。 東京都響の凄さを発見するきっかけになったのはインバルのおかげだ。 2度目の都響によるマーラー・チクルスは本当にすばらしい。1度目(2011年)の2番もすばらしかったが、今回もゆったりとしたテンポでも弛緩することなくマーラーに没頭できたのも久しぶりだ。ただし、メゾとインバルのうなりがいまいち好きではないが。 このような高音質を耳にすると、またオーディオ熱に火がついて、今度はPCオーディオ(=ハイレゾ、DSD、DAコンバーターなど)という虫が湧いてきた。CDをかけかえる手間もなく、いい音でマーラーをずっと聴いていたいと思う。 でも、これまでEXTONのSACD価格がBDと同じせいで、二の足を踏んでいたというセコイ私では、PCオーディオを始めたら、また資金繰りで首が回らなくなるか。 とりあえず、このような珠玉のSACDを厳選して買うことで我慢!

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  • ★★★★★ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  02/January/2014

    このコンビの前回録音はすばらしい名演でした。今回も見事な出来栄えかと存じます。但し、前回よりも今回はいっそう「自由」というか、曲を完全に手の内に入れて思うがままにドライヴしているという感じを強く受けました。オケとの呼吸もぴったりで、ライヴなのに、なんと見事に演奏されていることでしょう。強弱や楽器のバランスへのこだわりもしっかりと表わされ、テンポの緩急もきっちりしたもの。録音がまた最高に優秀で、バランスと音色感は完璧でしょう。実に立派な成果。感服の至りです。しかしながら、この曲が持つ宗教性とかドラマとかがもたらしてくれる「感動」がほんの少しですが薄くなってしまったかなあ。ま、個人的な感懐です。なお、ソリストはちょっとビブラート過剰であまりよくない。

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  • ★★★★★ 

    norry  |  東京都  |  不明  |  05/October/2013

    2010年6月のサントリーホールでのライブ録音からわずか2年後、新マーラーチクルスにおける「復活」である。しかし、一聴した趣は、2010年の演奏とはだいぶ異なっている。そもそも、1985年のFRSOとの録音は、とにかく刃のような鋭さに満ち、「寄らば切るぞ」とでも言うような気迫と、それだけに深刻な孤独の影を帯びた、その意味では過激な青春というこの曲のイメージを最も忠実に反映した演奏であった。2010年の演奏では、インバル自身の「円熟」を反映し、演奏のコンセプト自体は維持しつつも、表現により余裕と絶対的な自信が感じられるもので、逆に孤独の影は後退していた。それでも、インバルが特にこの曲のポイントとしていた(と私が感じている)、強弱の強烈なコントラストは、やはり維持されていた。そこで今回の演奏であるが、まず一番に気付くのは、全体のテンポ構成は2010年の演奏までとほぼ同様ながらも、強弱のコントラストが若干和らいでいる点である。それが、インバルのそのときの体調のせいによるのか、あるいは曲に対するイメージないし考え方の変化によるものなのか、あるいはそもそも会場や録音の仕方の影響によるものなのか、実演に行けなかったこともあって判然としない。いずれにしても、最初聞いたときは、いわゆる「インバルらしさ」が後退したように感じたのは事実である。しかし、聞き込んでいくうちに、逆にこれまでの強烈な強弱のコントラストが主導的なために、映像に例えていえばモノクローム的であった感覚に代わって、このころのマーラーの、後年の曲に比べればまだ未熟な管弦楽法の中に紛れ込んでいる、微妙な色彩感が、極めて分離のよい録音の手伝いもあって非常によく表れているように感じた。特に2楽章と3楽章にそれが著しい。その意味では、繰り返し聞く楽しみはむしろこの演奏の方が多く提供してくれるように感じる。録音の点についていえば、全体にオンマイクになった感じで、これまでの演奏が客席で聴いている感じだったとすれば、今回のはある意味指揮台のインバルに聞こえている響きのイメージかも知れないと思う。都響の演奏はもう本当に練達の域に達しているといってよいだろう。この機会にいろいろと他の指揮者、オケの演奏も聴き比べてみたが、ここまで細部の微細な表現を自然にサラリとやってのけている演奏はない。指揮者、オケ、録音すべてにおいて現代のマーラー演奏の到達点を示すものだ。

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