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Britten, Benjamin (1913-1976)

CD War Requiem : Ozawa / Saito Kinen Orchestra (New York Live 2010)

War Requiem : Ozawa / Saito Kinen Orchestra (New York Live 2010)

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    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  09/February/2013

    現状では、小澤さん、最後のライヴ演奏の記録。病に侵され、思う様に指揮が出来なくなってしまった小澤さんも75歳。かつての活動の地、アメリカで、師、斎藤秀雄の志を受け継ぐ日本人中心の手塩にかけた強力オーケストラ、友人、松本のフェスティバルで育てた合唱団を、引き連れての、渾身のライヴ。ブリテンのこの曲は、戦争の愚かさ、惨たらしさを告発し、祈り、繰り返してはならぬ、和解と警告の重いメッセージを持った、1962年の作品。文字通り、命を削っての、怖ろしいほどに、渾身の演奏。年老いても、我らがヒーロー、氏の総決算演奏の一つ。日本語訳付きで、戦争の、惨たらしさを、これでもか、と、伝える作品を、晩年を迎えて、松本で、ニューヨークで、披露したのは、人間、小澤征爾の、芸術家、音楽家として、更に、尊敬に値する畢境の演奏。聴いて、心に、刻むべし。

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    ロマン派  |  新潟県  |  不明  |  17/April/2012

    松本版よりも、このカーネギーホール版のほうが豊かなホールトーンと相まって前に推し出しのいい、より迫力がある演奏だと思う。しかし、若干松本版よりもテンポがゆっくりになったように思う。その結果、現代音楽的な鮮烈さ、鋭利さが多少後退した感がある。 しかし、どちらがいいかと言われたら、このカーネギ―版のほうがいいのかもしれない。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  03/December/2011

    本盤におさめられたブリテンの戦争レクイエムは、食道がんを患い長期療養していた小澤がニューヨーク公演において奇跡的な復帰を果たしたが、その記念すべき復帰コンサートの最終日(18日)の記録である。既に発売されているブラームスの交響曲第1番(14日)、幻想交響曲(15日)は圧倒的な超名演であったが、本演奏もそれらにいささかも劣らない至高の超名演と高く評価したい。小澤&サイトウ・キネン・オーケストラは、2009年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本におけるコンサートのライヴ録音も既に行っており、マルチチャンネル付きのシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤により発売されている。したがって、演奏内容自体は、小澤の健康状態やホームグラウンドであるということによるオーケストラ演奏の安定性等の観点から、2009年盤の方が優れていると言わざるを得ないだろう。したがって、本演奏を2009年盤と比較することによって、演奏上の瑕疵などについて批判することは容易なことである。しかしながら、本演奏には、小澤のこの演奏にかける執念や灼熱のように燃え上がる圧倒的な生命力が感じられるところであり、かかる渾身の命がけの豪演は我々聴き手の肺腑を激しく打つものであると言える。ショスタコーヴィチが20世紀における最高傑作と評価し、ブリテン自身の反戦思想を色濃く反映した戦争レクイエムであるが、小澤による渾身の豪演を聴いていると、死を克服してひたすら力強く生きようとする小澤の「死」というものに対するレクイエムのような趣きさえ感じられるところだ。小澤の命がけの指揮に導かれて、サイトウ・キネン・オーケストラやアンソニー・ディーン・グリフィーをはじめとする独唱陣、そしてサイトウ・キネン・フェスティバル合唱団及び少年合唱団も、持ちうる実力を最大限に発揮した渾身の演奏や歌唱を披露しているのが素晴らしい。小澤や、オーケストラ、独唱者、合唱団による大熱演を客席において固唾をのんで見守った当日の聴衆も、この超名演の立派な立役者であると言えるところであり、正に、本演奏は、指揮者、オーケストラ、歌手、合唱団そして聴衆が一体となって作り上げた聖なる音楽と言っても過言ではあるまい。音質は、マルチチャンネル付きのシングルレイヤーによるSACD&SHM−CDによる極上の高音質録音であり、音質の鮮明さ、臨場感溢れる音場の幅広さのすべてにおいて、一級品の仕上がりとなっていると言える。あらためて、SACDの潜在能力の高さを思い知った次第だ。いずれにしても、小澤&サイトウ・キネン・オーケストラ等によるかかる聖なる至高の超名演をこのような極上の高音質SACDで味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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