sissi  |  東京都  |  不明  |  25/August/2013

　マチャイゼには、2011年ＮＨＫＢＳで放映されたヴェローナ野外劇場の「ロミオとジュリエット」のジュリエットを見てからずっと注目しています。 　その後手に入るＣＤ、ＤＶＤの類は購入していますが、どれも素晴らしい。まだまだ彼女が若いからか意外に少ないのが残念ですが。やっとアリア集２枚目が出たのですぐ買いました。 　彼女の声に癖があるとの説もあり、確かに超高音が若干キンキンする感が無きにしも非ずですが、私は彼女の個性だと思います。美声で声量があり、陰影のある表現力も優れていて、将来楽しみな歌手だと思います。 　１枚目のアリア集はベルカントオペラを中心に収録していますが、２枚目はジャンルを広げて「椿姫」などいわゆるソプラノの金字塔といえるヴィオレッタのアリアや、なかなか上演されないけど彼女のイメージにぴったりな「ハムレット」のオフィーリアなど、さらに彼女の魅力全開という感じですね。 　彼女の情報があまり入って来ないようでずっと気にしているのですが、活躍し続けていると信じています。早く来日してほしいものです。

 

独居人  |  東京都  |  不明  |  30/May/2013

オペラ歌手のアルバムはあまり買わないのだがガッティの伴奏という事で買ってみた。 が、聴いてみて驚いた。 まるで切れ味の鋭い剣のような光沢をたたえた声。 オーケストラ音の絨毯の上に置かれた大理石の彫刻のように、硬質でありながら深い造形美をたたえている。 コルラトゥーラ・ソプラノの技巧ととリリック・ソプラノの深さを併せ持つ歌唱法で変幻自在の歌を聴かせてくれる。 ガッティの演奏は派手さを押さえつつ解像度を高めたもの。 一本調子になりがちな歌に深い安らぎと空間を与える事に成功している。 選曲の良さ、録音の良さも相まって素晴らしい空間を演出している。 余談だがハリウッド女優顔負けのエキゾチックな外見も人気の一因だろう。 美貌にそそられ、声にそそられ、オケにそそられる、三そそられ状態の一枚だ。