Symphonies Nos.1, 3 : Sawallisch / Concertgebouw Orchestra
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大審問官 | 静岡県 | 不明 | 27/June/2013
マエストロが満を辞して取り組んだベートーヴェン交響曲全集。その白眉がこの『英雄』だと個人的には思う。 本演奏初出時に某評論家に「没個性、今演奏する意味なし」との評価をされていたのを苦々しく思ったものだ。 「個性的」と言う言葉を勘違いして、ただ目立ちたいだけの、奇妙奇天烈なテンポ設定、ぶったたけばいいだろ、と言わんばかりの浅はかなティンパニ強打で「迷演 」を残しているその某評論家や、それに大ブラヴォーを叫ぶ聴衆にしてみたら、本演奏は全う至極の「没個性的」「凡庸」な演奏になるのだろう。 また、非西欧人である私に、いわゆる「ドイツ正統派」というレッテルや「伝統的解釈」といったものは全く意味を為さない。ドイツ的演奏という語感を「低音ずっしり」「骨太」という言葉で表すのであれば、朝比奈隆の演奏の方がよほど日本人が考える意味で「ドイツ的」だ。 閑話休題。 「個性」にも「ドイツ的演奏」にも興味のない私が、『英雄』の演奏に初めて感激し、幾度の鑑賞に絶え、反芻したいと思わせるのがこの全う至極なマエストロの演奏である。やや明るめの音質、コンセルトヘボウの軽やかな、しかし、丁寧に丁寧に音を紡ぐ様が凡百の音響だけのオケと一線を画しており、情報量が多く、しかもそこかしこに即興的な感興もはらんだマエストロのベストフォームのひとつといえる。 3楽章のスケルツォはモダンオケによる録音ではその足取りの軽やかさでベストに推したいし、終楽章の一糸乱れないコンセルトヘボウならではの強靭な合奏にはうなるしかない。 音質も、デッカ、フィリップスとも違う、やや明るめだが、EMIにしては響きを多く取り入れながらも、細部が埋もれ過ぎるということもなく、程よいコンサートプレゼンスを感じさせる点が非常に好印象。 また、初出オリジナルジャケットで復活してくれたのもありがたい。3 people agree with this review
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