Piano Works: Kempff
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 27/October/2013
ケンプは教会音楽関係の家庭で育った事もあってその演奏スタイルは時には禁欲的と言うか思索的な面を強調して聴く側はとらえる傾向があります。事実彼はオルガンも弾き作曲〜編曲上でバッハ等を取り上げる回数も多かったと聞いております。私なども彼の編曲でのバッハ小品集のLPを何度繰り返して聴いた事でしょう。その汲めども尽きぬ味わいと言うのでしょうか技術をそんなに華麗に誇張しないので何故かホッとした雰囲気を醸し出す演奏でその特徴点があげられております。本盤シューマン「子供の情景」(13曲トータルタイム18’02)はケンプ80歳に近い1973年の収録(この演奏については1971年録音表示のものもありどちらが正しいのか小生には判断つきません。たかが録音年であっても「事実」表示等扱いについては各商品販売関係部署は慎重に対応してもらいたいと思いました、殊に演奏「記録」商品なのでそれが重要なポイントとなる可能性を抱えているわけですから・・・)なのですが先ず曲自体がそんなにテクニックを要するものでもない為かシューマンの子供時代の回想に当てたものなのか大上段に構えた処は皆無であります。ただ一曲一曲に込める気持ちはケンプの優しさに転化しての出来上がりになっている様です。ファンタジー溢れる優しいアプローチというコメントで片付けても良いしさりとて年齢から来る衰え又は退屈さを加味したい衝動も過ぎったりはしました。決して満点ではありませんがそうした事も前提で有名な第7曲「トロイメライ」のゆったりした〆での滋味溢れる素朴さにしばらく聴き入りました。それと意外だったのはドイツ・ピアニストでシューマン・スペシャリストとなっているケンプの「子供の情景」演奏録音は本盤演奏しか当面見つからないことでした(ひょっとしたら残されているかもしれませんが・・・)。1973年収録の「森の情景」(9曲トータルタイム22’57)は曲作りで元々因っているロマン文学で「森」というのが静寂・活気、神秘、憧憬、といった象徴を持つものらしく方向性としては物思いに耽るケンプにマッチしたイメージ曲で抒情性を内包しつつ曲を進めており私にはよりスンナリ受け入れられました。私はこの演奏の「子供の情景」及び「森の情景」を別盤で聴いており本盤併録の1972年録音演奏の」クライスレリアーナ」(8曲トータルタイム31’31)は未聴であります。従って素晴らしいランク止まりで・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)3 people agree with this review
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