Ockeghem, Johannes (c.1410-1497)
Missa Prolationum : Kandel / Ensemble Musica Nova
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mimi | 兵庫県 | 不明 | 09/August/2013
自分が若い頃、このルネサンス期である意味、最も高名なミサ曲を実際に耳にすることは困難でした。それを考えると、中世・ルネサンス音楽の楽譜も読めないただの音楽愛好家が、Missa Prolationumを比較試聴できる時代というのは信じられない想いです...。自分の数少ない試聴経験では、やはりThe Hilliard Ensembleの名演が印象に残っておりますが、Ensemble Musica Novaの演奏は女声を充分活かし、Hilliardの演奏より柔らかで叙情的な仕上がりです。実はHilliardの演奏に接した時も、この有名曲がOckeghemの最高の作品と言えるかどうかは(もちろん音楽史上最も驚異的な作品であることには何の異論もありませんが)、個人的に少々疑問に想う事もあったのですが、Ensemble Musica Novaの今回の演奏も一つ前のMissa Cuiusvis Toniの感動にはやや及ばないかも、と思います。特にGlora/CredoのややTextの長い部分では、曲の構造的再現が曖昧でメリハリの無い平板な瞬間が時折存在する。けれども、こういった事はHilliardの演奏でも無くは無かったし、どちらかと言えばこのミサ曲に内在する課題かも、とも思えます。ともあれ、この音楽史上の奇跡的作品の再現としては、おそらくThe Hilliard Ensembleの名演奏につぐ、またそれ以上に美しい、第一級の演奏には違いありませんし、古楽・ルネサンス音楽ファンなら充分お薦め出来る好演盤と思います。4 people agree with this review
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