Symphony No.9 : Dudamel / Los Angeles Philharmonic
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 02/March/2013
人気のドゥダメルといえども、録音コストの高いロサンジェルスでは何でもかんでも録音させてもらえるわけではなさそうだ。そうした中で選ばれた最初の録音曲目がマーラー9番とは何とも興味深い。速いところは十分にテンポが上がるが、それでも29:32/16:25/13:19/26:46という各楽章のタイムからも察せられる通り、非常にじっくり構えたスケールの大きな演奏。第1楽章展開部末尾のクライマックス(いわゆる「死の打撃」部分)への劇的な持ち込み方、第3楽章最後の猛烈な加速(その代わり、その前のアダージョ楽章先取り部分はかなり遅い)など、まぎれもない「ドゥダメル印」もちゃんと刻印されているし、かつてはなおざりにされることの多かったポルタメントなども、楽譜の指示通り、丁寧に実行されている。強いて言えば、ポリフォニックで複雑な味わいが望まれる所で、やや音楽が平板、ホモフォニックに流れる傾向があるのが弱点かもしれないが、9番自体は決して晩年様式の枯れた曲ではないわけだから、今はこの若い指揮者の意欲的な指揮ぶりを良しとしよう。3 people agree with this review
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