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izkeiske | 不明 | 不明 | 03/July/2021
おそらく撮影時の黒澤明監督からのプレッシャーはいつも相当のものだったろう。監督のプレッシャーを三船敏郎だけはものともしなかったと言われるが、志村喬の弁護士初登場シーンはあがっている。唯一、映画として自然な演技をしているのは小沢栄太郎。 黒澤明監督作品になじめないが何に起因するのかずっと考えてきたが、それは作品が人間劇であるからだと思い至った。映画というより劇なのである。本作品も裁判は人間劇のための道具であり、裁判での応酬がメインではない。しかも隠れ主演は弁護士役の志村喬である。 東京の道路の交通標識に米国占領時代の英語表記がある1950年が舞台。戦後まもなく人々が何とか生きていこうとしている。芸術家のイメージには程遠い、バイクを乗りこなす直情型の青年画家が、弁護士を連れて行った酒場で皆で一緒に歌う、蛍の光。まさしくどん底である。そして弁護士の娘は星のように生きた。かたや悪い人間ではないが弱い人間であるがため、薄汚くならざるを得なかった弁護士も最後に星となった。0 people agree with this review
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