Alfred Cortot : Anniversary Edition (40CD)
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Phronesis | 千葉県 | 不明 | 02/September/2015
よくここまで徹底したコルトーの録音集成をつくりあげたものだ、というのがなによりも一番うれしい。しかも、この程度の価格であれば、従来の所蔵品とのダブりも大目に見られる。LP末期にアナログのコルトーの音を求めて買いあさったのが懐かしい。。。。 とはいえ、これでも音楽家コルトーの全体像としてはまだまだ不充分だが、これだけまとめてあれば、ある程度の復元も可能か、とも思う。コルトーは、どうしてもショパンおよびロマン派の録音のイメージが先に立つが、これこそは甚だしく歪んだものである。コルトーといえば、まずはフランスにおけるワグネリアンの先駆けともいうべき存在(この意味で、本当はもっと指揮者としての録音が残っていればいいのだが)、そして、リスレルと並ぶフランスにおけるベートーヴェン弾きの代表格、さらにはディエメあたりから続くフランス・バロックの再生に尽力した人物、といった側面が忘れられてはならない。こうした観点からすれば、たんなるピアニストではなく、ハンス・フォン・ビューローあたりに匹敵する大きさをもつ大音楽家、と称するべき存在と言ってよいだろう。 残念ながら、20世紀前半のレコード文化は、この巨人の全体像をとらえるだけの成熟にはほど遠かった。スタジオ録音の欠落を補うものとして、戦後のレッスンで学生のために弾かれたベートーヴェンの一連のソナタの録音が収録されるのも当然だろう。まだ掘り起こすべき放送録音音源などないのだろうか?2 people agree with this review
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あまでうす | 神奈川県 | 不明 | 30/March/2014
アルフレッド・コルトー(1877-1962)はサンソン・フランソワ、ディヌ・リパッティ、クララ・ハスキル、遠山慶子、エリク・ハイドシェックなどの素晴らしい名ピアニストを育てましたが、彼自身の演奏は彼の弟子たちのいずれにも似ていないように思われます。 いまや世界の若手ピアニストたちは、聴衆の迷惑を顧みることなくともかく超絶テクニックで弾きに弾きまくる、という味もそっけもない無味乾燥で不毛の荒野に突入し迷走するようになってしまいました。 コルトーは現在の水準からみればテクニクはないし、時々指がもつれて弾き損なったりしていますが、そのかわりに音楽への愛の心がみなぎっています。 ここには彼が1919年から1959年までに遺した40枚のCDが集められていますが、それらのどの録音を聴いていても、(私がてんで評価しないショパンの作品でさえも)、ピアノの音が鳴っているのではなくて、死にゆく老人が星空の森の中でひとり歌っているように思えてくるのです。 コルトーの前にコルトーなく、コルトーのあとにコルトーはなかったのです。 けれどもコルトー弧ならず。カザルスやシゲティの朴訥なバッハを、指のよく回るロストロやマ、スターンなどと比べてみると、後者がチェロやバイオリンの音を上手に鳴らしているのに対して、前者は「それ以上の音楽」を上手下手とは無関係に心の奥底から歌っているようです。 なにゆえに若手のバリバリコンサートに行かないのかコルトー、カザルス、シゲティがあればそれでいいから 蝶人3 people agree with this review
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