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Respighi (1879-1936)

SACD Ancient Airs & Dances : Marriner / Los Angeles Chamber Orchestra (Single Layer)

Ancient Airs & Dances : Marriner / Los Angeles Chamber Orchestra (Single Layer)

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  02/March/2013

    管弦楽法の大家として知られるレスピーギの楽曲としては、ローマ三部作があまりにも名高い存在であるが、それに次いで有名な曲と言えば、リュートのための古風な舞曲とアリアであると思われるところだ。愛国心旺盛で、ローマ時代の文化にも造詣深かったと思われるレスピーギならではの作品であり、近現代音楽とは思えないような親しみやすくも優美な音楽に、レスピーギ一流の華麗なオーケストレーションが施された実に魅力的な名作であると言える。ローマ三部作と比較すると、録音の点数は相当に少ないと言えるが、録音を行った指揮者は、同曲の真価を理解するとともに、覚悟を持って演奏に臨んでいることが想定されることから、どの指揮者による演奏もある程度の水準の高さを有していると言える。そうした様々な優れた演奏の中でも、マリナー&ロサンジェルス室内管弦楽団による本盤の演奏は、最右翼に掲げられる名演の一つと言えるのではないだろうか。マリナーは、手兵であるアカデミー室内管弦楽団とともに、こうした室内オーケストラ用の楽曲の様々な名演を成し遂げているだけに、レスピーギによるリュートのための古風な舞曲とアリアも、マリナーの指揮芸術の真価を発揮する上で最適の楽曲と言えるのではないかと考えられるところである。マリナーの本演奏におけるアプローチは、特別な個性で聴き手を驚かすような気を衒ったところがいささかもなく、曲想を精緻に、そして丁寧に描き出すという直球勝負の正攻法によるものだ。そして、英国出身の指揮者であるだけに、どこをとっても格調の高さが支配しており、いかなるロマンティシズム溢れる旋律にさしかかっても、センチメンタルに陥ることはいささかもなく、常に高踏的な美しさを保っているのが素晴らしい。このような演奏こそは、まさしく英国紳士の矜持とも言うべきものであり、演奏全体に漂う高貴にして優美、そして典雅さは、同曲演奏の理想像の具現化と言っても過言ではあるまい。いずれにしても、本演奏は、同曲演奏史上でもトップクラスの演奏であるとともに、室内オーケストラのための楽曲を数多く演奏・録音してきたマリナーの演奏の中でも最高峰の名演の一つと高く評価したいと考える。音質は、1975年のスタジオ録音であるが、リマスタリングがなされたことによって、従来CD盤でも比較的満足できる音質であった。しかしながら、今般、ついに待望のシングルレイヤーによるSACD化が行われることによって、見違えるような鮮明な音質に生まれ変わったところだ。音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、このような素晴らしい名演を、現在望み得る超高音質SACD盤で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

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