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Wagner (1813-1883)

DVD Der Ring Des Nibelungen: Lepage Levine / Luisi / Met Opera Terfel Blythe J.kaufmann (2010-2011)

Der Ring Des Nibelungen: Lepage Levine / Luisi / Met Opera Terfel Blythe J.kaufmann (2010-2011)

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  • ★★★★☆ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  21/September/2012

    演出は具象的で分かりやすいし、もちろん映像の投影が前提だが、唯一の装置である巨大な可動式パネルを最後までうまく使い回すなど、全体としてのプランは良くできている。『ワルキューレ』第2幕のヴォータンの長大なモノローグでは、さすがに説明のための映像を流すが、それでもバレンシア・リングのような視覚的スペクタクルの方向には行かず、音楽を邪魔しない控えめな演出。だから過剰に説明しない、解釈しないというレジーテアーター(演出家主導の舞台)へのアンチの姿勢を最後まで貫けば良かったのに、下手に役者(歌手)を動かそうとすると『ジークフリート』第3幕の槍の折り方から『神々の黄昏』最終場のグラーネ(馬)の登場まで、失笑せざるをえない箇所があちこち出てくる。少なくとも雄弁で豊麗なレヴァインの指揮との相性は良かったと言えるだろう。そのレヴァインが途中降板せざるをえなくなったのは残念だが、私はむしろ代役のルイージの指揮の方に感心した。音楽作りの方向がレヴァインと正反対ではなかったのは幸いだが、違いがあるかと言われれば、やはりある。ルイージの方が繊細で透明度が高く、スリムかつ鋭角的だ。昔のゲルマン系指揮者のドロドロ、ギトギトの指揮とは遠く離れた、カラヤン、サヴァリッシュ路線の進化形とも言える清新なワーグナー。『神々の黄昏』になると、さすがにもう少しスケールの大きさがあれば、という不満もでてくるが、最後まで自分のスタイルで振りおおせてしまったのはお見事だ。 歌手陣に関しては、主役級に致命的な穴がないのは、やはり誉めてよいだろう。ヴァルトラウテでのマイアーの起用も効いている。しかし、『指環』に欠かせぬ性格的な脇役に関しては、ほぼ満足できたのはミーメだけ。アルベリヒ、ローゲ、フンディング、ハーゲン、みな声は立派だが、キャラクターの表現としてはいずれも失格。特にハーゲンが、こんな図体がでかいだけのマヌケ男では困る。演出、指揮の傾向と合わせて『指環』のダークサイドが大きく欠落する結果になった。単なるヒロイック・ファンタジーとして楽しめばいいという観客にとってはこれでも困らないが、それ以上を求めるなら、好みは分かれそうだ。

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