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Prokofiev (1891-1953)

CD Symphonies Nos.5, 6 : Sakari Oramo / Finnish Radio Symphony Orchestra

Symphonies Nos.5, 6 : Sakari Oramo / Finnish Radio Symphony Orchestra

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  21/May/2018

    ヘルシンキ・ミュージック・センター竣工に伴って録音された”第5番”がホールの特性を生かした名録音となった 音像の明晰さ 壮大な空間性 響の豊かさと余韻のキレの良さ だからこそこのテンポでの演奏が生きた 一般的な演奏時間より3〜4分短い 第5番でこれほどの疾走感を貫いた演奏は稀有だ そこから立ち上がった音楽像は戦勝を祝い喜ぶ風情よりも戦後の未来への希望に胸震わす音楽になった 前衛のモダニズムに懸想したプロコフィエフの心根に複雑に組み上げられた骨組みを見るようだ HMCが出来る一年前に演奏された”第6番”はこれまで使われてきたフィンランディア・ホールで録音された 音の解像度や空間性の広がりは感じられないものの オラモ心酔の交響曲とあって熱演だ 指揮者に思い入れがあってこそ音楽に魂が入る だが気をつけなくてはいけない 客観性が失われることだ どんなに熱が入っても進むべき彼方に双眸は開かれていなければならない 常に新しい発見に瞳輝く道行きとならなくてはつまらない やや自家薬籠中の物になり掛けているようだ 是非HMCでの再録音の機会があらんことを願う やや無い物ねだりの感があった 十分に愉しめる演奏だ朋よ あなたも如何   

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  15/March/2016

    第6番がいかに傑作であるかは近年、かなり良く知られてきていると思う。皮肉っぽい第1楽章アレグロ・モデラート、沈鬱な第2楽章ラルゴにハイドン風の能天気な第3楽章ヴィヴァーチェが続くが、最後に第1楽章第2主題が戻ってきて、凄まじい「悲嘆の絶叫」で全曲が終わってしまう。スターリン体制下でこんなアブナい交響曲を初演するなんて、プロコフィエフも無防備すぎるが、この作曲家としては珍しく、彼自身の「ナマ」な声を(かなりアイロニーや技巧がまぶされているとしても)聴ける作品として貴重だ。ディスクでは別のところで誉めたカラビツ指揮の全集中の一枚も、もちろん見事だが、こちらは第5番と第6番という明+暗の大作2曲を一枚のCDに入れてしまったお買い得盤。オラモのテンポが速いから実現したカップリングではある(曲間のトラックを含めた総演奏時間は79:59)。第6番でのオラモやカラビツの良さはロシア人指揮者ほど第1、第2楽章のテンポが遅くなく、粘らないこと。しかし、それは楽想に対する踏み込みが甘いということでは決してなく、第2楽章まではクールに描いて、必要以上に暗さ、ドロドロ感を強調しないということだ。そのために、きわめて急速なテンポで始まり(いわゆるピリオド・スタイルの感覚と同じ俊敏さだと思う)、最後は思いっきり遅くなる終楽章の明から暗への推移がきわだって聴こえる。フィンランド放送響の表出力も素晴らしい。シベリウス交響曲全曲録画を観た限りでは、後任のハンヌ・リントゥは喋りは達者だが、棒振りの方はイマイチの感。やはりオラモは天才だったなと実感する。

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