Symphony No.5 (1959), Colioran Overture : Klemperer / Philharmonia (Single Layer)
Showing 1 - 2 of 2 items
-




ottotto | 不明 | 不明 | 20/October/2012
LP初版の英コロンビアSAX2373を愛聴しているが、Signature Seriesのメンデルスゾーンが予想以上によかったので、大好きな「第5」はどんなリマスターになっているだろうと期待して買ってみたところ、がっかりだった。そもそもなぜSAX2373ではなく、再発盤のASD2564をベースに編集したのか、理解に苦しむところだ。現状では、上質を求める人には英LP初出のSAX一択であって、日本盤シングルレイヤーSACDはなんとも中途半端な商品になってしまったように思う。それならいっそ、誰でも楽しめるように、ハイブリッドで発売したほうが良心的ではないだろうか。また、日本盤と欧州盤の音のニュアンスの相違は、今に始まったことではない公然の事実だが、Signature Seriesの出来が大変よかっただけに、日本のメーカーにはぜひ、Signature Series原盤+日本語解説の形でのシリーズ存続を期待したい。あらためて言うまでもなく、本SACDシリーズのコンセプト自体については、誰もが歓迎し、続編を期待しているのだから。3 people agree with this review
-




つよしくん | 東京都 | 不明 | 08/October/2012
これは名演揃いのクレンペラーによるベートーヴェンの交響曲の演奏の中でも、本盤におさめられた第5番の演奏は、第7番と同様に2トップを形成する至高の超名演だ。このような歴史的な超名演が、今般、シングルレイヤーによるSACD化されるというのは何と言う素晴らしいことであろうか。EMIは、過去の名演を100種選定して、昨年末からSACD化して発売しているが、当該SACD化がハイブリッドであったのに対して、今般はより高音質化が望めるシングルレイヤーによるSACD化であり、加えてLP時代のカプリングやジャケットへの強い拘りも、高く評価されるべきであろう。近年においては、ベートーヴェンの交響曲演奏は、ピリオド楽器やピリオド奏法による演奏が一般化しているが、本盤の第5番の演奏は、そうした近年の傾向とは真逆の伝統的な、ドイツ正統派によるものと言えるだろう。本演奏において、クレンペラーは格調の高さをいささかも損なうことなく、悠揚迫らぬテンポで精緻に楽想を描き出している。木管楽器を強調するのはクレンペラーならではのユニークなものではあるが、各楽器を力強く演奏させて、いささかも隙間風が吹かない重量感溢れる重厚な音楽が紡ぎだされていく。テンポの振幅などは最小限に抑えるなど、ドラマティックな要素などは薬にしたくもなく、演奏全体の造型は極めて堅固であると言える。第5番のこれまでの名演としては、かのフルトヴェングラー&ベルリン・フィルによる至高の超名演(1947年)が掲げられるところであり、当該名演とは対照的な本演奏であると言えるが、そのスケールの雄大さや巨木のような威容、崇高さにおいては、フルトヴェングラーによる超名演にもいささかも引けを取っていないと高く評価したい。フィルハーモニア管弦楽団もしっかりと付いていき、ドイツ風の重厚な音色を出すなど、最高のパフォーマンスを発揮していることも高く評価すべきものと考える。いずれにしても、本演奏は、クレンペラーの巨大な芸術の凄さを十二分に満喫することが可能であるとともに、同曲演奏史上でもトップの座を争う至高の歴史的な超名演と高く評価したいと考える。併録の「コリオラン」序曲についても、交響曲第5番と同様に、クレンペラーのスケール雄大な音楽づくりを味わうことができる素晴らしい名演だ。音質は、1957、1959年のスタジオ録音であるが、従来CD盤でも、そして数年前に発売されたHQCD盤でも、比較的満足できるものであった。ところが、前述のように、今般、待望のシングルレイヤーによるSACD化がなされるに及んで、圧倒的な高音質に生まれ変わったと言える。音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても素晴らしい仕上がりであると言えるところであり、あらためてシングルレイヤーによるSACD盤の潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、クレンペラーによる素晴らしい名演を高音質SACDで味わうことができるのを大いに喜びたい。4 people agree with this review
Showing 1 - 2 of 2 items
