Symphony No.3 (1959), Fidelio Overtures : Klemperer / Philharmonia (Single Layer)
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 08/October/2012
これは凄い演奏だ。エロイカにしても「フィデリオ」序曲にしても、クレンペラーの巨大とも言える音楽を満喫することが可能な圧倒的な名演と評価したいと考える。このようなクレンペラーによる至高の名演について、今般、シングルレイヤーによるSACD化されるというのは何と言う素晴らしいことであろうか。EMIは、過去の名演を100種選定して、昨年末からSACD化して発売しているが、当該SACD化がハイブリッドであったのに対して、今般はより高音質化が望めるシングルレイヤーによるSACD化であり、加えてLP時代のカプリングやジャケットへの強い拘りも、高く評価されるべきであろう。近年においては、ベートーヴェンの交響曲演奏は、ピリオド楽器やピリオド奏法による演奏が一般化しているが、本盤のエロイカの演奏は、そうした近年の傾向とは真逆の伝統的な、ドイツ正統派によるものと言えるだろう。そもそも冒頭の2つの和音からして胸にずしりと響いてくるものがある。その後は悠揚迫らぬゆったりとしたテンポで曲想を精緻に、そして格調の高さをいささかも失うことなく描き出して行く。クレンペラーは各楽器を力強く演奏させており、隙間風が全く吹かない重厚な音楽が紡ぎ出されている。木管楽器をやや強めに演奏させるのはいかにもクレンペラーならではのものであるが、これによって演奏がウドの大木になることを避ける結果となっており、演奏のどこをとっても彫の深さが健在であると言える。演奏全体の造型はきわめて堅固であると言えるが、スケールは極大であり、重厚にして重量感溢れる音楽が構築されている。エロイカには、フルトヴェングラー&ウィーン・フィルによる1944年盤(ウラニア)及び1952年盤(EMI)という至高の超名演が存在しており、この2強を超える演奏を成し遂げることは困難を極めると言える(私見ではあるが、この2強を脅かすには、カラヤンのように徹底した音のドラマの構築という、音楽内容の精神的な深みを追及したフルトヴェングラーとは別の土俵で勝負する以外にはないのではないかと考えている。)が、クレンペラーによる本演奏は、そのスケールの雄大さや仰ぎ見るような威容、演奏の充実度や重厚さにおいて、前述の2強に肉薄する素晴らしい名演と高く評価したい。クレンペラーの確かな統率の下、フィルハーモニア管弦楽団もしっかりと付いていき、ドイツ風の重厚な音色を出すなど、最高のパフォーマンスを発揮していることも高く評価すべきものと考える。併録の「フィデリオ」序曲についても、エロイカと同様に、クレンペラーのスケール雄大な音楽づくりを味わうことができる素晴らしい名演だ。音質は、1960年前後のスタジオ録音であるが、従来CD盤でも、そして数年前に発売されたHQCD盤でも、比較的満足できるものであった。ところが、前述のように、今般、待望のシングルレイヤーによるSACD化がなされるに及んで、圧倒的な高音質に生まれ変わったと言える。音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても素晴らしい仕上がりであると言えるところであり、あらためてシングルレイヤーによるSACD盤の潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、クレンペラーによる素晴らしい名演を高音質SACDで味わうことができるのを大いに喜びたい。3 people agree with this review
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ゆりぞう | 兵庫県 | 不明 | 08/October/2012
まず音質であるが、これはもう文句のつけようがない。昔、東芝国内盤レコードを聴いて、ずいぶん薄っぺらい録音だなあ、とがっかりした青春時代。しかし高じて英オリジナル・アナログ(ASDの全集箱物の方)を聴くとこれがもう驚きの別次元の音質であった。いくら高くてもこれを求める価値は絶大であった。ところがCDの時代になるとなんとも味気ない、ただきれいになっているだけの、力のない、鼻づまりのする、長時間聴くと頭が痛くなる、恐ろしくお粗末な音になってしまった。しかし、本SACDは若干蒸留が効きすぎたくらいに鮮明になり、高域低域奥行きともASDを見事に再現していると言って良いと思う。 次に価格であるが、これはかなり多くの人から不評を買っているようだ。これは一枚一枚の値段ではなく、ベートーヴェンの交響曲全集全部そろえると3万円以上する点においてであろう。だが、これはオリジナル・カップリング重視の観点からは仕方ないことと思う。今回の配品は、過去の思い出を取り戻したいと思っている金持ち年寄り向けということである。英ASDのジャケット裏を丁寧に再現された四つ折りコピーが添付されていることからもそれは伺えるのである(ただし、ニッパー君が黒塗りにされているのは極めて残念だが商標権の問題で仕方なかったのであろう)。多分、近い将来ボックスものになり、値段は1万円台に下がるだろう。ちなみに、小生はその全集の方(黒を基調とした箱にクレンペラーの威厳のある横顔)に思い出があり、実はそちらも待ち望んでいるのだが。ところが、である。仮説の通り、もしもそのような金持ち年寄り向けであるなら、ちょっとケース体裁がいただけません。ユニバーサルやDENONのシングルレイヤーに比べいかにも安っぽいのと、何より、ケースを開くと「他の商品の宣伝」が目に入るのである。これは、ひとえにEMIジャパンのセンスのなさを象徴している。恥ずかしくないのだろうか?もっといえば、「この会社(経営者)は、顧客の気持ちよりも己の儲けを最優先しているのではないだろうか?」と小生は疑うのである。そのような会社の志の低さを感じてげんなりするのである。そんなことだから、このベートーヴェンの全集も「わざわざ枚数を分けたのではないだろうか」などと疑われてしまうのである。「この商品はどの価値観を優先的に提供するのか」、残念ながら、この点においてはかなり中途半端な商品であると思う。会社の人にはっきり言う。私は、ケースを開くたびに泣いているのである。(星は演奏と音質と、少しでもオリジナルに近づけたいと願って商品化された志のある社員スタッフの人に対して)21 people agree with this review
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