Beethoven (1770-1827)

CD Comp.symphonies: Karajan / Po

Comp.symphonies: Karajan / Po

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  01/December/2011

    演奏家が年齢を重ねると一つの曲に対してその演奏の変化が顕著な場合とそうでない場合があり、一方聴く側での加齢に伴う聴くアンテナというかセンス・・・所謂演奏への「好み」や曲そのものへの「好み」が変化する程度との多くの組み合わせが特にクラシックでは楽しみの一つ・・・そしてこうした中で自分自身を知る事にもなる様であります。私自身一つの曲への演奏好みはどちらかと言えば最初に聴いた演奏の印象を良い方に捉えて引き摺る方なのかもしれませんが・・・。カラヤンほどの指揮者になると一つの曲をビジネスライクに何回も録って都度加齢に伴うそれなりの評価を得て来たと申せましょう。例えば本盤を含むベートーヴェン交響曲全集だとセッションでは(A)1951〜1955年オーケストラPHO、(B)1961〜1962年BPO、(C)1975〜1977年BPO、(D)1982〜1984年BPOそしてライブで昨年話題になった日本での(E)1977年BPOがあり夫々その時代の演奏味わいがある様です。ただ私はブラインド・テストで聴くとその区別仕分けには自信が無いし昨今の技術ではカラヤン風演奏盤も制作が簡単でその辺りになりますと益々微妙な段階に入りつつあるのではないでしょうか。一般には既に東京の方のレビューにもあります様に1950年代分はPHOを振る才気溢れる若きカラヤンの颯爽さ(若いと言ってももう40代半ば)、1960年代のものはまだ前任フルトヴェングラー残滓の残るBPOとの模索闘争、1970年代分はBPOで君臨しカラヤンスタイルの確立、そして最後の1980年代分は晩年の人生諦観の反映・仕上げとなるのは理解出来る処ではあります。さて、これら各交響曲全集で代表選手として第9番「合唱」をサンプリングして見ましょう。ちょつと煩わしいですがタイムデータでは(A)1955年@15’08A10’09B16’06CD24’06、(B)1962年@15’27A10’58B16’25C23’57、(C)1976年@15’20A10’03B16’50C24’22、(D)1983年@15’34A10’26B15’24C24’20、(E)1977年@15’00A9’50B16’18CD25’02(拍手込み?)といった具合です。こうして比べますとカラヤンの演奏でのタイム上のブレは大変小さい様で基本的運びの変化は少ない方なのでしょう。本盤(A)はPHPを振って当時の名プロデューサーW.レッグのマネジメントよろしく、モノラル録音というハンディはあるもののあるバランスを保ちつつ古典派スタイルを貫いた第九演奏でひたすら音楽進め・運びに専念している様です。カラヤンはトスカニーニの演奏にある共感を当時は覚えていたとの事でそれも肯けますね。第1楽章に聴かれる覇気から好印象を持って聴き進めました。ティンパニー協奏曲とも言われる第2楽章ではいたずらにその面を強調せず本質的なポイントを押さえている様な感じです。第3楽章の伸びやかに包み込む至福からいよいよ最終楽章です。本盤独唱歌手陣は豪華な組合せでシュヴァルツップ(S,当時40歳)、ヘフゲン(MS,34歳)、ヘフリガー(T,36歳)、エーデルマン(B,38歳)といった絶頂期の名歌手たちでちなみに47歳のカラヤンが彼らを上手くコントロールして全体像へ結びつけています。六分余の力強い歓喜テーマを含むオーケストラ部分が終わり声楽部分に入りますが冒頭のエーデルマンの語りかけはゆとりというか懐深さを感じさせます。途中合唱が一旦静まりテノールの独唱が入る前の「間」は幾分長くそしてそのヘフリガーのテノールは実に朗々と高まりを帯びつつ歌われます。合唱はウィーン楽友会協会合唱団でカラヤンの第九では多用され一部評判が芳しくないケースもある様ですがプロ中のプロのカラヤンが収録するわけですから私はそんなに気にせず本盤は聴いております。さて、この楽章も後段合唱のフーガ的掛合いの前の段落の合唱でも息長く引っ張られる処が注目されます。最後の〆もきっちり各楽器の構成感を明確にしつつ終わります。調和する独唱陣ではありますが矢張り年の功?ソプラノのシュヴァルツップが存在感ありますね(W.レッグの連れ合いなので何となく?)。又、余談ですがカラヤンとシュヴァルツップが協演した第九は他に1947年(オーケストラはVPO)、1957年(オーケストラはBPO)のライブ盤が海賊盤を含めある様ですが何よりも先述の話しの落とし処として彼女には有名な演奏である1951年フルトヴェングラー/オーケストラBFOや本盤録音の丁度一年前1954年での同じオーケストラPHOでこのフルトヴェングラー指揮のライブ盤が手に入り易い様です。私の聴いた最初のカラヤン第九として最高ランクにしたいのですが本盤他の交響曲を全て聴いているわけではありませんので★一つ保留いたします。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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  • ★★★★☆ 

    日本の庶民  |  東京都  |  不明  |  28/January/2011

    僕は、70年代の全集が好きであるが、この50年代の全集も70年代とは違った魅力があり好きである。若きカラヤンが曲に体当たりする(?)ような演奏。エネルギッシュな演奏と言うべきか。はつらつとしている。『エグモント』序曲など、どこか野性的な演奏で、最後の長調の部分などぐいぐい進む。心引かれる演奏だ。 音はちょっと古いが、問題にするほどではない。

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  • ★★★★☆ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  28/April/2010

    アンチカラヤンで、なおかつフルヴェン・クナ信者でない人にお薦め。これを聴けば、カラヤン嫌いが直るかも知れない。「カラヤン臭」と揶揄される独特の美的センスのサウンドはここにはまだなく、覇気にあふれ颯爽と作品に向き合う若獅子のような、若い巨匠の姿がここにはある。不謹慎な例えで恐縮だが、仮にカラヤンがカンテルリのように50年代半ばに夭折したとしても、一連のフィルハーモニア時代の録音だけでも名指揮者として十分後世に名を残せたであろう。テンポは概して後年のものより速めで、名手ブレインらを擁したフィルハーモニア管弦楽団の力にも感心させられる。特に3番や7番、8番、9番あたりは印象に残る。モノラルだが、品の良い上質な音である。

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  • ★★★★☆ 

    バイエルン  |  不明  |  17/February/2008

    演奏は言うまでもなく名演であるが、゛新リマスター゛と言うのがクセモノ。 なんせ「ART」なんで、私は今回のリマスターにはあまり期待してない。 「ART」独特な音の味付けが好きな人には買って損はしないと思うが…。

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