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Beethoven / Tchaikovsky

CD Violin Concerto: Huberman, Szell / Vpo, Steinberg / Skb ('34, '28)

Violin Concerto: Huberman, Szell / Vpo, Steinberg / Skb ('34, '28)

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  17/January/2011

    先ず、1934年あの厳格を後年極めたセルがまだ推定37歳頃、ポーランドの名匠フーベルマンの弾くベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲のバックとしてVPOを振っての録音盤です。勿論音も悪くSP盤乃至LP盤経由の転写なのでしょう、初めはそのテンポというか緩急のアップタ゜ウンに少し戸惑いました。これは決してヴァイオリンに合わせるタイミングではないのに(セルにはそんな事はないとは思いますが)長めの前奏から何か急ぎ足で前倒し気味に運んで端折り気味さえ思えます・・・セルの方はやがてのこの独奏者と合わせる?のが本演奏当面の課題だったのでしょうか、その第1楽章、ヴァイオリンの入りはそんなに鮮やかには私には聴けませんでした。しかし段々とその方向感は照準が合って結構弾力がありかつ緊張感溢れるものとなってきました・・・私は特にその辺を第2楽章に聴いた思いです。なお、第1楽章の長いカデンツァはヨアヒムのもの(若干散漫に私は感じましたが)であります。演奏タイムは@21’10A9’09B8’28でありあのハイフェッツ/トスカニーニ盤をしのばせるスピード演奏であります。私の持っている本演奏のCDは本盤そのものではなく偶々手に入れた何故かセルの少年時代の写真(大人になってからと同じように度の強い眼鏡をかけた如何にも神童っぽい感じ!)が表カバーに印刷された安物ですが本演奏の面白さには引き込まれたものです。なお、演奏自体はフーベルン節が比較的セーブされてはいると思います。本盤はその安物よりもっと上質なお馴染の製作者CDなのでもっとその面白さ・・・特に艶やかなヴァイオリンの音を伝えてくれると思います。もう一曲、チャイコフスキーの方はスタインバークがバックを務めた演奏で1928年録音(フーベルマン46歳、タイム@16’06A6’07B5’58・・・一部割愛されて短め)と発売当時は世界最初のこの曲の録音演奏だったそうです。ベートーヴェンでセーブされた要素はチャイコフスキーとなれば甘く時代がかったアゴーギグ、ポルタメントの多用となり昨今の標準化?された演奏から想像もつかない様です・・・簡単に申せば今の感覚からは多分にこの曲をディフォルメした大袈裟な演奏でベートーヴェン協奏曲より向いているのでは・・・。まだ録音演奏での演奏スタイルのメッシュが粗くてもまかり通る時代だった事でもありLP普及と共にそのメッシュが細かくなって行ったのでしょう。現IPOの前身オーケストラを創設したユダヤ系演奏家フーベルマンの演奏はこういった具合で同系エルマンへと継投される合い通じる演奏かなとも思います。今、16年前の大地震の時刻です。このようにレビューを書き込んでいる現在から想像出来ない自分自身も含めた惨憺たる被害を思い出しています・・・時代の流れですね・・・(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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