Sym, 8, : Matacic / Nhk So (1984)
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J.BRAHMS | 神奈川県 | 不明 | 03/June/2012
この演奏は誠に懐かしく、又大変貴重なものです。1984年3月7日当日、私はNHKホールの1階中央後方でこの演奏を聞きました。会場は熱気に満ち、普段は事務的な演奏をすることが多いNHK交響楽団が覇気に満ち、モチベーションの塊の様に変化していたことが強烈な印象でした。SACDシングルレイヤーをもってしても、当日の強大な音響、特にティンパニの轟きは再現できるものではありませんが、以前のCDより音質は大きく改善されています。演奏は金管に若干の瑕疵はあるものの、マタチッチの巨大な音楽はそんなことはどうでも良いと思わせる力があります。終演後の拍手が強烈で耳に痛い程でした。日本のオーケストラ演奏史上絶対に忘れることの出来ない名演と思います。2 people agree with this review
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 08/April/2012
マタチッチ&NHK交響楽団による1984年のブルックナーの交響曲第8番のライヴ録音は、歴史的な超名演とされているものの、数年前までは既発CDの音質がとても良好なものとは言い難いことから、一部の音楽ファンを除いてはなかなか愛聴盤の地位を獲得するのは困難であったと言える。ところが、昨年3月に先ずはBlu-spec-CD化が図られ、見違えるような良好な音質に生まれ変わったことから、本名演のグレードは大きくアップすることになった。次いで、昨年の秋には待望のXRCD化が図られ、Blu-spec-CD盤ではいささか線の細さを感じさせた音質が強靭なものとなり、私としては、当該XRCD盤こそが、本演奏の決定盤として長く愛聴していくべき存在であると考えていたところである。ところが、それからあまり時間を置かずに、ついに究極の高音質化とも言うべきシングルレイヤーによるSACD化が図られることになった。ブルックナーの交響曲のファンであれば、おそらくは、既にBlu-spec-CD盤やXRCD盤を購入していると思われることから、本SACD盤を購入するのは、財政的な面からいささか気が引けるところであるが、本演奏の歴史的な価値からすると、そのようなことを言っている訳にはいかないところだ。確かに、音質は素晴らしい。XRCD盤よりも更に各楽器が明瞭に分離して聴こえるなど、おそらくは現在望み得る最高の高音質に仕上がっていると言っても過言ではあるまい。数年前まで、あまりのデッドで音場の拡がらなさに辟易としていたことに鑑みれば、正に隔世の感があると言えるだろう。ただ、このように段階的に音質の向上を図るやり方には、メーカー側の金儲け目的が色濃く出ており、そうしたメーカー側の姿勢にはこの場を借りて疑問を呈しておきたい(高音質化への不断の努力は評価するが)。本演奏についての評価については、既にこれまでのレビューに記したとおりである。Blu-spec-CD盤のレビューにおいては、「マタチッチは、偉大なブルックナー指揮者であった。1990年代に入って、ヴァントや朝比奈が超絶的な名演の数々を生み出すようになったが、1980年代においては、まだまだブルックナーの交響曲の名演というのは数少ない時代であったのだ。そのような時代にあって、マタチッチは、1960年代にシューリヒトが鬼籍に入った後は、ヨッフムと並ぶ最高のブルックナー指揮者であったと言える。しかしながら、これは我が国における評価であって、本場ヨーロッパでは、ヨッフムはブルックナーの権威として広く認知されていたが、マタチッチはきわめてマイナーな存在であったと言わざるを得ない。それは、CD化された録音の点数を見れば一目瞭然であり、ヨッフムは二度にわたる全集のほか、ライヴ録音など数多くの演奏が発掘されている状況にある。これに対して、マタチッチは、チェコ・フィルとの第5番(1970年)、第7番(1967年)及び第9番(1980年)、スロヴァキア・フィルとの第7番(1984年)やウィーン響との第9番(1983年)、あとはフィルハーモニア管弦楽団との第3番(1983年)及び第4番(1954年)、フランス国立管弦楽団との第5番(1979年)のライヴ録音がわずかに発売されている程度だ。ところが、我が国においては、マタチッチはNHK交響楽団の名誉指揮者に就任して以降、ブルックナーの交響曲を何度もコンサートで取り上げ、数々の名演を成し遂げてきた。そのうち、いくつかの名演は、アルトゥスレーベルにおいてCD化(第5番(1967年)、第7番(1969年)及び第8番(1975年))されているのは記憶に新しいところだ。このように、マタチッチが精神的な芸術が評価される素地が未だ残っているとして我が国を深く愛して来日を繰り返し、他方、NHK交響楽団もマタチッチを崇拝し、素晴らしい名演の数々を成し遂げてくれたことが、我が国におけるマタチッチのブルックナー指揮者としての高い評価に繋がっていることは間違いあるまい。そのようなマタチッチが、NHK交響楽団とともに成し遂げたブルックナーの交響曲の数々の名演の中でも、特に伝説的な名演と語り伝えられてきたのが本盤におさめられた第8番だ。(中略)本演奏におけるマタチッチのアプローチは、1990年代以降通説となった荘重なインテンポによる演奏ではない。むしろ、早めのテンポであり、そのテンポも頻繁に変化させたり、アッチェレランドを駆使したりするなど、ベートーヴェン風のドラマティックな要素にも事欠かない演奏となっている。それでいて、全体の造型はいささかも弛緩することなく、雄渾なスケールを失っていないのは、マタチッチがブルックナーの本質をしっかりと鷲掴みにしているからにほかならない。このようなマタチッチの渾身の指揮に対して、壮絶な名演奏で応えたNHK交響楽団の好パフォーマンスも見事というほかはない。いずれにしても、本演奏は、1980年代以前のブルックナーの交響曲第8番の演奏の中では、間違いなくトップの座を争う至高の超名演と高く評価したい。」と記したが、それは本SACD盤を聴いてもいささかも変わることはない。いずれにしても、今般のシングルレイヤーによるSACD化を機に、更に多くの聴き手が本演奏の素晴らしさに接することに繋がることを大いに期待したいと考える。8 people agree with this review
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meji | 神奈川県 | 不明 | 24/March/2012
本SACDは先のXRCDと同じ96-24マスターを用いたXR-SACDと呼ぶべきディスクである。しかしマスターは同じでも仕上がりは大きく改善された。XRCDはエッジの立った隈取のきついサウンドで、音場は中央にモノ的に展開し、全奏部では飽和気味でやかましさを感じさせるのに対し、本SACDでは弦はぐっと目が詰んで、金管は伸びやかさと力強さを増し、ティンパニも張りが出てよりライブに近い響きになった。音場はゆったりと左右に広がり、奥行きすら感じさせる。全奏部でDレンジの拡大と分離の向上もXRCDとは全く別物で、フルオーケストラで音量を増して盛り上がる部分の迫力は鳥肌モノである。特に北村源三のトランペットがこんなにも輝かしく響き渡るとは驚きだ。それに関係してかライナーノーツには北村氏へのインタビューが掲載されており、これがなかなか面白い。「当時の演奏は技術は劣るが精神力は上だった」などと自身の演奏の言い訳をするあたりはなんとも微笑ましいし、30年近く経ってもN響のトランペットの技術が少しも向上してない事実を考えると、後輩の関山幸弘を庇っているようでもありこれもまた興味深い。話がそれたが本SACDの音質は、本演奏の文字通り最高峰であるとともに「XRCD24はCDに24bit相当の音を収録する技術である」との件が誇大広告であり、「所詮XRCDとてCDでしかなく、SACDの足元にも及ばない」ことを自ら証明する結果となった。これを機にLIVING-STEREOのXRCDシリーズもSACD化して欲しいものである。5 people agree with this review
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masato | 新潟県 | 不明 | 23/March/2012
直前に聴いたのがクナッパーツブッシュ&ウィーン・フィルのライブ…このアルバムにとっては少しタイミングが悪かった…。あそこまで包容力のある圧倒的な演奏を聴いた後では,殆どの第8番が色を失う…。 冒頭も硬くきつい…!まるでポツンポツンと点を打つような開始。大きく深呼吸するようなクナのものを聴いた直後のため,なお一層その感が強くなる。弦や管もきつく,硬い…。クナのウィーン・フィルはまるで,羽毛のよう,降り積もった柔らかい新雪のよう。それに対してこちらは,固く凍てついた根雪のような固さ…正に凍結面だ。 ところが,どうだろう…聴き進むうちに引き込まれていく…。「慣れてくる」のではない。「引き込まれていく」。凄く“硬い(固い)”音楽だ…それが徐々に魅力的な“剛毅さ”に変わっていく。これほど剛毅な第8番は初めてだ。初体験だからこそ,最初は戸惑うのは当然。終楽章の終盤ともなれば,「我が日本のオケがこの演奏をしているんだ…!」というナショナリズムも味方して,恍惚とした気分となる。 ブルックナーは気の弱い性格だったと読んだことがある。だからこそ,このような“剛毅さ”が曲の魅力を増大させているのかもしれない。「私のようにこんなに気弱な人間が作った曲を,こうも力強く剛毅に演奏してくれた…」こう言ってブルックナーも最大の賛辞を送ってくれるに違いない。 マタチッチ,いい指揮者,いい音楽家だった。4 people agree with this review
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