Piano Sonata.19, 20, 21: Afanassiev
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 09/October/2010
凄い演奏ではある。アファナシエフと言えば、例えばブラームスの後期のピアノ作品集とか、バッハの平均律クラーヴィア曲集などの、いかにも鬼才ならではの個性的な名演が思い浮かぶが、このシューベルトの最後の3つソナタも、鬼才の面目躍如たる超個性的な演奏に仕上がっている。ただ、この演奏、私見ではあるが名演と評価するのにはどうしても躊躇してしまう。シューベルトの最後の3つのソナタは、シューベルト最晩年の清澄な至高・至純の傑作。その内容の深さは他にも類例を見ないが、同時に、ウィーンを舞台に作曲を続けた歌曲王ならではの優美な歌謡性も持ち味だ。ここでのアファナシエフの極端なスローテンポは信じられないほどだ。特に各曲の第1楽章の超スローテンポ、時折見られる大胆なゲネラルパウゼは、作品の内容を深く掘り下げていこうという大いなる意欲が感じられるが、それぞれの緩徐楽章になると、旋律はボキボキと途切れ、音楽が殆ど流れないという欠点だけが際立つことになる。これでは、作品の内容の掘り下げ以前の問題として、聴き手としてもいささかもたれると言わざるを得ない。もっとも、ポリーニの無機的な演奏に比べると、十分に感動的な箇所も散見されるところであり、凡演というわけではないと考える。Blu-spec-CD化によって、音質は相当に鮮明になった点は高く評価したい。5 people agree with this review
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