Symphony No.5 : Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra (Hybrid)
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ヒューブーン | 静岡県 | 不明 | 03/October/2013
僕は子供のころから父の書斎にこの曲のレコード(指揮はミッチェル)があるのを知ってはいたが、このLPを聴いていた父を見た試しがない。後からわかったことだが、このレコードは、共産党系の知人から、半ば強制的に聴くことを強制されて買ったのだそうだ。 そんなこともあり、『日本では長らく、ショスタコ好きは「サヨク」だとレッテルが貼られた』と書かれてある、一柳富美子さんの「曲目解説」の文章にまずは惹かれた。 そして解説は「その後『ショスタコーヴィチの証言』が出版されると、ショスタコの評価は一転して『2重言語を駆使した体制批判の作品だ』と、今度は悲劇のヒーローに祭り上げられた…」と続くと、もうこの解説はどこへ向かって進んでいるのだろう?と、夢中になって読み進むこととなった。 んが、最終的に「この作品は、かなわぬ恋人への思いが込められた『ラヴソング』だ」ということになり、カルメンのハバネラがどうのこうのと書かれてある箇所に来ると、一気にテンションの気圧が下がってしまった。 作曲家の色恋沙汰にかこつけるくらいなら、まだ「サヨク」にされたり「2重言語」を解読していたのほうが、はるかに面白い。 肝心の演奏であるが、これまたインパルらしい、指揮者の個性を廃した 客観的なアプローチだ。 バーンスタインやムラヴィンスキーのような、主張のハッキリした面白さは皆無で、楽譜を忠実に再現した立派な演奏…に過ぎない。インバルは昔からそうであったが、それでも昨今の東京都交響楽団とのCDと聴き比べた場合など、かつてのフランクフルト響などとの演奏のほうが、まだ個性(僕個人としては、昔のインバルの演奏は、宇宙に存在する「ブラックホール」のような存在で、光すら発しない、静かで冷たい…しかし何らかの質量は感じる… そんなイメージ)と呼べる片鱗はあったように思う。 このCD、評価はとても高そうだし、確かに水準の高い演奏だとは思う。しかし正直言って一回聴いてそのままお蔵入りしそうな、「毒」も「棘」も感じられない演奏だ とも言える。3 people agree with this review
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