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Bruckner (1824-1896)

CD Sym, 9, : Leitner / Stuttgart Rso

Sym, 9, : Leitner / Stuttgart Rso

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  • ★★★★★ 

    小川バッハ  |  宮城県  |  不明  |  03/May/2025

    滋味あふれる丁寧な自然体の演奏。速くもなく遅くもない。重くもなく軽くもない。楽器ごとの音量のバランスがとても良い。指揮者とオケが曲に共感している様子が伝わってくる。1楽章では、時折、テンポを変化させたり、金管やティンパニーを強奏させたりしているが、それが目立つことはない。オケの水準は極めて高く、録音も良い。この演奏を聴いて、ケンプのピアノから受ける印象に似ているとふと思った。そういえば、ライトナーはケンプとベートーヴェンやモーツァルトの協奏曲を録音している。もしかすると、ライトナーがケンプとの競演から得たものが、この演奏に影響しているのだろうか、それとも、ケンプが自分に近いところのある指揮者としてライトナーを録音パートナーに選んだのだろうか、などと想像してみた。

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  • ★★★★★ 

    k.k  |  大阪府  |  不明  |  24/March/2020

    ライトナーは、N響でベートーベンの第9の演奏を聞いただけでした。風貌は、ベームを彷彿する好好爺のイメージでした。ブルックナーの9番は好きな曲目でいろいろ聞きましたが、このアルバムは他の方も書かれているように、レビューを見て購入しました。価格も廉価でした。まず、風貌からは想像できないくらい熱い演奏です。特に第二楽章の躍動感は素晴らしい。第三楽章も私が個人的に思っている演奏時間に近く(25分前後)、疾風のように過ぎ去り余韻もなく終わることもない。はっきり言って嬉しい誤算であった。 ライトナーのアルバムはこれが最初。皆さんのレビューを参考にして集めていきたいと思います。

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  • ★★★★★ 

    風信子  |  茨城県  |  不明  |  05/October/2018

    言わずと知れた名盤だ 人々が求める神秘性・壮大さを見事に体現している しかし35年の歳月は無慈悲だ その名望はやはり意図して作り出されたものであり たとえそれが無意識であっても 見えているものは言葉にして明日への糧あるいは薬しなければならない 指揮者の誰もが悩むのは第一楽章のテンポ設計だ 冒頭”厳粛に、神秘的に”と書かれていても具体的速度が明示されていない だから多くの指揮者はこの表情記号からテンポを落としてしまう 2/2アラ・ブレーヴェ(速い二拍子)を忘れてしまう 基本的に速度指示がない或いは矛盾するときは中庸のテンポを執るべきだ ブルックナーはヒントを与えている 幾度もriten. Langsamerそしてa Tempoを繰り返した後 [F]で2/2Moderatoを示している その後6回テンポを落とす指示があるが [N]で2/2”冒頭のテンポで” [U]で再び2/2Moderatoに戻り楽章を閉じている そしてテンポを落とす処の多くを4/4に移行している 自ずと構造が見える ブルックナーの音楽が晦渋に聞こえるのはテンポ構造を見間違えているからだ ライトナーも冒頭を4/4Andanteで振ってしまった Adagioが4/4”ゆっくり、厳粛に”と始まる第三楽章との区別をつけられないのはライトナーだけではない 見事な演奏なのに惜しい こうしたものは数え切れないほどある 

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  • ★★★★★ 

    かんぱねるら  |  川崎市中原区  |  不明  |  08/February/2009

    このサイトのレビューを見て購入。指揮者、オケともに極めてレベルが高い。この曲に必要な要素を概ね備えている優れた演奏だ。ブルックナーを多く演奏した経験を持つオケだと思うが、弦は硬めな音質ながらよく歌い、金管も深々とした音色でブルックナーの世界観を具現している。ライトナーに関してはN響を振っている映像で見る穏やかな一面に加えて、こんなに熱い音楽を奏でる人とは知らなかった。オケの統率力はかなりのもの。うーん、参った。

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  • ★★★★★ 

    としちゃん  |  宮城  |  不明  |  24/November/2008

    第6に惹かれ(偉大)、第9も絶賛のレビューに期待して購入。こんなに良い演奏を優秀な録音で気軽に聴けるのだから有り難い。どこがどう、という部分的なところには、もはや意識はいかない(例えばシューリヒトで聴くスケルツォの、粋な歌い回しとズレの美学。クナの、とてつもない改訂版のクレッシェンド)。凄い音楽を全身全霊で味わえると私は思った。

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  • ★★★★★ 

    奇矯収集家  |  東京湾  |  不明  |  10/February/2007

    ブルックナー演奏を大きく変えたのは、ブラームスのフレーズ処理を導入したヨッフムと、元祖解析型のチェリ。これが定説だ。が、超難曲9番の3楽章は成功しているとは言い難い。イコンのようなシンメトリックな構造の表出がもう一つなのだ。某評論家さんがチェリのブル9に、もどかしさを感じつつ、触知はしているが言語化できてないものの正体だ(ブル恐るべし)。「構造を描く」だけで論ずると表出できた例はヴァント(凄)ライトナー(美)のみ。他に特筆できる演奏は無い。「ブルックナーは未だ初演されていない」チェリの呟きは重い。

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  • ★★★★★ 

    肉ポエム  |  東京  |  不明  |  08/May/2006

    9番の名演は案外少ない。ぼくはアナログで聴くシューリヒト/ウィーンフィルの枯淡な響きを忘れることが出来ない。数あるヴァントの演奏は海賊盤のミュンヘンフィルとのものがベスト。しかし、あまりに理性的すぎるきらいがあり、シューリヒト盤の様に安心して音響の中に身をひたすことができない。その点ライトナーは丁寧で繊細でありながら、神経質になりすぎない理想的な響きを実現している。ぼくは9番に関してはヴァントよりライトナーを上におきたい。

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  • ★★★★★ 

    ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  03/January/2006

    ライトナーは自由で透明な響きを元に、壮絶無比な世界を創造する。隅々まで神経が行き届いているが、あまりにも自然だ。その完璧な何気ない響きの底から、我々の常識で図り得ない、感覚でしか探りえない何かが立ち上がってくる。それは、我々には見えないものが見えている人の音楽だ(ブルックナーの7番3楽章以降の音楽はそうだろう)。そして3楽章、ここはすでに因果地平の彼岸、音楽はその彼方を目指して光の中に溶けていく。そして4楽章は我々の感覚を超えて鳴り響いているのだろうか。これを触知できる演奏は他には無い。どこにも無い。

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  • ★★★★★ 

    七海耀  |  さいたま市  |  不明  |  11/April/2005

    流麗でありながら、燃えている演奏。ティンパ二の強打が凄まじい。残響がやや多く、内声部がマスクされる感じがあるが、曲にはあっている。

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  • ★★★★★ 

    KURO  |  福岡  |  不明  |  15/March/2005

    本当にこんなに美しくかつ雄大なブルックナーの第9番を耳にするのははじめてです。 とにかく言葉では言い表せないぐらいに感動しました。シューリヒト/ウィーン・フィルと合わせて私のベスト盤となることは確実です。

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  • ★★★★★ 

    豊後梅  |  大分市  |  不明  |  30/August/2002

    非の打ち所のない演奏。6番と同じく、とにかく美しい。そしてとにかく自然であり、ただ聴いているだけで、ブルックナーの世界に引き込まれる。ブルックナーを聴いて30年になるが、心にこれほど美しい余韻を残す演奏は初めて。6番と共にこれは、至高の名演である。

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