Bruckner Symphony No.4, Schubert Symphony No.5 : G.Wand / NDR Symphony Orchestra (2001)(2SACD)(Hybrid)
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 05/October/2012
ヴァント先生、最晩年の境地、最終的到達点、というところでしょう。やはりその点を抜きにしては語れないディスクです。さて、演奏。シューベルトは、いかにも従来通りの大きなオーケストラによる演奏で、奏法がどうのとか妙な理屈にこだわらなくても、音楽を信じてそれに正面から向かい合えばもうそれで立派な成果が出るのだという模範ではないですかな。手ごたえを感じる演奏です。但し、いささか「いかめしい」気はしますね。個人的にはもうちょっと「伸びやかさ」を感じさせてくれるとうれしいのですが。そして、ブルックナー。これはもう、「ロマンティック」ではなくて、交響曲第4番。これまでのヴァント先生の演奏と基本は同じで、開放するのではなく、むしろギュッと詰まった凝縮性をめざし、緊張感と節度とが売り物です。それがこの曲には、いささか過ぎているのではないか、という印象を受けました。つまり、ここでも何か姿勢は「いかめしく」、妙に武装してしまったような感じを受け、クライマックスでの拡がりと抒情での伸びやかさの魅力を少し失っているように感じます。立派な演奏ですけれど、魅力的ではない、というと言い過ぎかなあ。あるいは絶世の美男・美女だけど雰囲気的には近寄りがたいとか、そんな感じかな。ま、ヴァント先生ならではの演奏として高い価値と大きな意味を持つことには疑いありません。3 people agree with this review
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