Schubert (1797-1828)

CD Piano Sonatas.19, 20: Uchida

Piano Sonatas.19, 20: Uchida

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  • ★★★★★ 

    うーつん  |  東京都  |  不明  |  07/October/2025

    オリジナルのリリースと同じ曲目で再販。D958&959はともに切り離して考えにくい、つながりと関連を持っていると思う。それを最も深い情感で表現しているのが内田光子の当盤だと思う。深刻で深くて、重いのに曲の流れはスムーズ。 ベートーヴェンに近づこうと創られたと思われるD958はなるほど、ベートーヴェンのエッセンスと切羽詰まったようなシューベルトの闘いを聴ける。D959ではもはやベートーヴェンを乗り越えてシューベルトにしかできない形で表された新しい境地が表れている。しかし彼に残された時間はもう残っていないのを後世の私たちは知っている。そんなシューベルトの心境をヒリヒリとした真剣さと同一化をもって内田はこのディスクに刻んでいる。ウィーンで録音され、収録当時はまだ健在だった、あのレーベルらしい落ち着いたピアノの音も良い。 私が入手したのははるか昔。この再リリースの盤ではないが、音楽の良さを他の方にも少しでも知っていただければと思い、今更ながらお薦めします。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  11/November/2009

    内田光子のレパートリーは決して広い方ではなくその中でもモーツァルトの次くらいにシューベルトの作品演奏盤が重要なウエイトを占めているようです。1990年代後半中心に録音されたシューベルト・ピアノ・ソナタその他の曲は彼女が「シューベルト作品を録らないうちは死ねない・・・」と言っていただけの事はあってなる程神経の行き届いた厳しい演奏の仕上げになっているようです。本番はピアノ・ソナタ第19,20番を納めた盤ですがサンプリングで第20番を聴いてみますと第1楽章力強い中にも何とない佇まいを聴かせ、続いてはややシューベルト独特の執拗さで終わる寂しさと激しさの混ざった楽章・・・そしておどけた調子の第3楽章を経て即入って行く又第1楽章の様に似た雰囲気の最終楽章での何度も念を押すような終わり方は内田の知性と自己に対する厳しさがシューベルトの屈託した作品に凝縮された様に思え約41分は正直それなりの時間でありました。私は内田のモーッアルトもいいがシューベルトの方により適性がある様に感じた素晴らしい盤であります。

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