Bach, Johann Sebastian (1685-1750)
Mass In B-minor, Johannes-passion: Parrott / Taverner Consort & Players
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mimi | 兵庫県 | 不明 | 27/April/2011
ロ短調ミサ1985年、昇天祭オラトリオ1990年、ヨハネ受難曲1991年、復活祭オラトリオ1994年と、ほぼ20~25年前のJ.S.Bachの大曲集です。まず、比較的規模の小さい昇天祭・復活祭オラトリオは、きびきびとしたテンポと活力に溢れた好演で、近年の他の録音と比較しても遜色ないと思われます。最も古いロ短調ミサは、リフキンの歴史的録音よりわずか4年後の、OVPPによるロ短調ミサとしては最も初期に属する演奏で、リフキンによる盤が歴史的重要性はさておき、演奏としては必ずしも後世に残る質とは言えなかったことを考えると、A.Parrott/Taverner Consortの演奏は、歌手陣もKaikby,Tubbを始めとする当時のスターを揃え、おそらくこの演奏方式のロ短調ミサでは実質初めての本格的な盤ではなかったでしょうか。ただ、草分け的な演奏の宿命として、現在のレベルの演奏からすれば、どうしても不満な部分が目に付くのはやむを得ません。特にOVPPの場合、合唱と比較して、各声部間のバランスのわずかなずれも非常に目立ちやすく、スター歌手を揃えても余程指揮者が強力にコントロールしていないと、すぐ多声構造の崩れが露になりやすいようです。ほぼ同年のOVPPでないLeonhardtの、歌手陣にスターを器用していない、驚異的に透徹したバランスと比較すると、演奏の質の差はあまりにも歴然としてしまい、スター歌手の器用がかえって脚を引っ張る結果に繋がったのでは、とさえ思えます。もちろん、まだ若かったA.ParrottをLeonhardtと較べるのは気の毒なのでしょうが、当時のOVPPによるロ短調ミサが、合唱使用のスタイルのレベルにはまだまだ達していなかったのも事実ではないでしょうか。ヨハネ受難曲もこの演奏スタイルとしては、最も初期のものでしょうし、誠実な演奏ですが、この難曲中の難曲の演奏としては、解決しないといけない問題が山ほどありそうです。まずマタイなどと異なり、コラール・アリアよりも群衆のコーラスの比重が大きいヨハネでは、小編成使用による場合、やはり歌手間の乱れ・不統一が聞き進むにつれ、どうしても我慢できなくなってきます。もちろんこれは演奏スタイルの問題というより、いかに指揮者がそこを音楽的に強力にコントロールできるか、だと思うのですが、当時のParrottにここにみるキラ星のようなスター歌手をねじ伏せるのは、まだ荷が重かったのでしょうか。もう一つ、Evangelistの比重が何より重要なヨハネ受難曲において、アリアや合唱のみが浮き上がってしまうのは一番まずいのですが、R.C-CrampによるEvangelistが気品をもった歌唱を聞かせているにもかかわらず、どうしてもややロマン的に激しい合唱やソロの背後に隠れてつなぎのような位置にしか聞えず、これは指揮者のヨハネ受難曲の解釈がまだ十分固まっていない、未成熟な現れと考えられました。とはいえ、OVPPによるヨハネとしては、ロ短調ミサとともに演奏史上の重要性は大きいと思われますし、CD全体としては価格的に非常にお得ではないかと思います。2 people agree with this review
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