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Schoenberg, Arnold (1874-1951)

CD Cello Concerto, Orchestral Variations, etc : H.Schiff(Vc)Gielen / SWR So

Cello Concerto, Orchestral Variations, etc : H.Schiff(Vc)Gielen / SWR So

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    伊奈八  |  茨城県  |  不明  |  12/August/2021

    無調と12音技法による管弦楽曲の傑作の間に、ユニークな編曲物と、作曲者最後の作品を挟んでいる。 まず、 管弦楽のための5つの小品だが、妥協のない激しさの向こうに、深い優しさが感じられる演奏だ。怒りっぽい人の本当の優しさのようなものがシェーンベルクの音楽にはあるが、ギーレンの個性と共通する部分があるのかもしれない。厳しい不協和音の間に顔を見せる優しい旋律を、ギーレンがいかに丁寧に歌わせているか、驚くばかりだ。 チェロ協奏曲は、ゲオルク・マティアス・モンのチェンバロ協奏曲を編曲したものだが、シェーンベルクのオーケストレーションの中でも、一番可愛らしいものであろう。 他方、シェーンベルクらしい細やかな楽器法にも事欠かない。第二楽章の楽器法の冴えと、それを具体化していくギーレンの透視力には恐れ入るばかりだ。 録音の少ない同曲の中ではピカ一の名盤と思う。他に小澤とヨー・ヨー・マによる録音もあるが、それを聴いてぼんやりした印象しか得られなかった人は、是非こちらのギーレンとシフの盤を聴いてほしい。曲の魅力がよりくっきりと伝わってくることだろう。 現代詩篇は、シェーンベルクの最後の作品だ。「モーゼとアロン」を思わせる語りと合唱と管弦楽のための音楽であり、語りはシェーンベルク作品の語り手として史上最高のギュンター・ライヒだ。謎めいた不気味な合唱やオーケストレーションは、最晩年までシェーンベルクの想像力が衰えなかったことを生々しく伝えてくる。 そして管弦楽のための変奏曲だが、これは意外にも穏やか、和やかと言ってもよい音楽づくりで、むしろ驚かされる。細やかな対位法の隅々まで命が吹き込まれ、楽器たちは生き生きと対話する。クライマックスの12音すべてを鳴らした不協和音さえ、カタストロフィーよりは、世界の理想の調和を願った音楽と響く。 録音の音質も大変に良い。 ギーレンの、シェーンベルクに対する理解と愛情の深さに感じ入る名盤という他はない。

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