String Quartets Nos, 69, 70, 71, (Op.71): Takacs Quartet
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ココパナ | 北海道 | 不明 | 06/July/2021
きわめて真摯な演奏。ハイドンの楽曲は、自然な伸びやかさや品の良さとともに、ウィットの表現が含まれている。ゆえに機知に富んだアプローチを心掛けることは、楽曲の魅力を明らかにすることに繋がるが、場合によっては、愛想を振りまき過ぎて、楽曲の格式が少し低下したように感じられてしまうこともある。しかし、タカーチのこの演奏においては、心配皆無。典雅なメヌエットであっても、一種の凛々しさを崩さず、楽器のバランスとアクセントのポイントを慎重に配置し、ルバートも一定の範囲内で収まる。しかも、音色自体の深みとコクがあいまって、楽曲が気高く響く。この演奏を聴くと、おそらく本来ハイドンのこれらの楽曲は、このように演奏されてしかるべき作品なのだろう、ととても納得させられる。一言で言うと、説得力のある演奏。そして、楽曲自体も言うまでもないかもしれないが、魅力的だ。あえてそう書くのは、これらの弦楽四重奏曲が、最晩年の名作群、エルデーディ四重奏曲(第75番〜第80番)の輝かしさの影に隠れて、その素晴らしさに比し、聴かれる機会が少ないのではとの危惧ゆえである。第69番では深遠な第2楽章のアダージョ、そして軽快なトークを思わせる終楽章が絶品。第70番は第1楽章の短い序奏の後に開始される4つの楽器がこまかいフレーズを受け渡しつつ進む主題が、弦楽四重奏曲を聴く醍醐味を伝えてやまないし、第71番の冒頭の合奏音はタカーチの響きの素晴らしさとあいまって、一瞬で聴き手を音楽の世界に引き込んでくれる。0 people agree with this review
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