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Busoni (1866-1924)

CD Piano Concerto : Cappello(P)La Vecchia / Rome Symphony Orchestra, Luca Marenzio Choir

Piano Concerto : Cappello(P)La Vecchia / Rome Symphony Orchestra, Luca Marenzio Choir

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    Raise  |  埼玉県  |  不明  |  05/April/2012

     安さ、実力ともに合わせればイタリア現代オケの旗手? とでも言うべきナクソス御用立て馬車馬オケは、今日も今日とてフランチェスコ・ラ・ヴェッキア先生とご一緒に微妙にニッチな祖国の作曲家を録音中。こちとらチャイコやヴェルディを録音してるだけじゃ勝ち目ないのよ、と言わんばかりのひん曲がったレパートリーに今回加わったのは、あのフェルッチョ・ブゾーニの怪曲「ピアノ協奏曲」。祖国の忘れ去られた巨匠たちの救済に務める彼の指揮は、相変わらず熱い。ローマ響は相変わらずアンサンブルが粗く、予算の関係からか楽器の音色にもどことなく地方オケの哀しい安っぽさが滲み出ているのですが、今回も引っ張るのは指揮者、そしてそれに加えてソリストのロベルト・カペッラ。彼は1976年のブゾーニ国際で優勝しているとかで、その実力は折り紙つき。アムラン、ジョン・オグドンといった錚々たる面子が既に優れた録音を残している以上、ナクソスとしても実力者を雇用せざるをえないわけにはいかなかったご様子(笑)。粗いが熱気盛んなオケはまさしくB級の旨みで、第四楽章のタランテッラなんかに弾ける熱さ華やかさ、垣間見える静けさには舌を巻きます。豪華なカデンツァに馬鹿馬鹿しささえ感じさせる諧謔マックスのリズムは、もうこれは笑って受け止めるべき。露骨なまでのイタリア舞曲が四楽章なら、一楽章と三楽章は深刻ぶったドイツ調。長大なこの二つの奇数楽章では、かっちりと引き締まった指揮ぶり、真摯なピアニズムを見せてくれる。第五楽章での合唱団も、ルカ・マレンヅィオ合唱団などという怪しさ満点にもかかわらず良く統制されきっていて不足なし。ソリスト、本当に素敵です。アムランやオグドンといった化け物クラスには決して勝てずとも、語り口の豊かさは確かにある。75分という長さは、公衆を面前に演奏されたピアノ協奏曲でも最大の長さとか。分裂症的にドイツ・イタリア、クラシックと通俗音楽を入れ込ませ、どこを切りだしても歌と音の大洪水のような悪魔的難曲を、しっかりと追い続ける集中力には(指揮者ともども)賛辞を送りたいです。お値段以上のニトリ録音なのは間違いない。少なくとも安いことは確かなので、Hyperion盤やEMI盤前のお試しに一枚、というところでしょうか。

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  • ★★★★☆ 

    伴鉄太郎  |  東京都  |  不明  |  20/January/2012

    ピアニスト、オケ、指揮者全てイタリアで固めているように曲全体の構成よりも「歌心」を強調した演奏となっていて、そのため廉価とはいえ初めて手を出す人よりもある程度曲を知っている人の方が面白く聞けるかもしれません。弦が濃厚に歌う冒頭などは中々聞き物です。ピアノはさすがに大変そうですが無味乾燥にならないところは良いと思います。

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