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Chopin (1810-1849)

SACD Chopin Piano Works, Sudbin a paraphrase on Chopin’s Waltz : Sudbin

Chopin Piano Works, Sudbin a paraphrase on Chopin’s Waltz : Sudbin

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    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  06/July/2021

    スドビンのピアノで特筆すべきは、突き通るように鋭利な切れ味である。相当の指の力があり、かつ鍵盤の適所に集中的に力点を集中させるテクニックに秀でている。その結果、繊細なコントロールで、ソノリティをシャープに描き分けている。次に挙げるべきは、その技量を駆使して描かれる恍惚感と官能性。しかも、それらは透明な配色を持って表現されていて、決して不健全なイメージには結びつかない不思議さがある。無限定に甘美に陥るわけでなく、厳しい統御が利いている。だから、聴き手は、思い切り奏者の音楽に身をゆだねることが出来る。幻想曲は上記のスドビンの特性が様々に繰り広げられた熱演で、情動的とも言える振幅がある。微細な音符の抑揚を紡ぎ合わせて描きだされる音像は、言い様のない艶やかな生命力を持っていて、その変化のさまが極めて美しい。古今の幻想曲の名演の一つに数えたい。夜想曲第7番も美しい。この曲はスドビンの個性にビタリとはまる曲だ。たゆたうような低音から、ためらうような霧か幻のような旋律が編まれてゆき、やがて、どこか夜の海のような怖さと引力を感じかのように脈々と広がってゆく・・・。不思議なぬくもりを湛えた夜想曲だ。夜想曲第16番も見事。特に終結部のテンポをはやめて滴り落ちるように描かれた情感は、きわめて自然な力感を内包し、魅惑的に響く。他のマズルカ、バラードも、スドビンの個性の一層映える曲が選ばれており、心地よい陶酔感が得られている。スドビンならではのショパンの世界が描かれている。そして、末尾に収録されたスドビンによる「ア・ラ・ミヌート(ショパンの小犬のワルツによるパラフレーズ)」。これは凄い!。ヴィルトゥオジティ全開モード。これを聴くだけでもこのアルバムを買う価値がある。子犬のワルツの有名な旋律が重音で奏でられる心地よさ。こんな重量感と迫力に満ちたワルツは、聴いたことがない!スドビンの多才ぶりを堪能する。

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