TOP > Music CD・DVD > Classical > Wagner (1813-1883) > Lohengrin: R.kempe / Bayreuther Festspielhaus J.king Harper Mcintyre Ridderbusch (1967)

Wagner (1813-1883)

CD Lohengrin: R.kempe / Bayreuther Festspielhaus J.king Harper Mcintyre Ridderbusch (1967)

Lohengrin: R.kempe / Bayreuther Festspielhaus J.king Harper Mcintyre Ridderbusch (1967)

Customer Reviews

Showing 4 star reviews > Read all customer reviews

Do you want to write a review?

Write you own review

Showing 1 - 1 of 1 items

  • ★★★★☆ 

    Perfect Wagnerite  |  東京都  |  不明  |  10/April/2012

    第二次大戦後の Wagner 指揮者と云えば、Furtwangler, Kna, Sir Reginald Goodall と Rudolf Kempe であることは大方の衆目の一致するところであろうが、その中で Kempe についてはその高名さに比肩する様な全曲演奏の音源がナカナカ世に出なかった。幸いそれは、長きに渡って Wagner 愛好家の間でお宝とされた Covent Garden Ring (未だその全てではないが) と 同 Parsifal の音源が 世に出ることで最近かなり改善されてきた。彼のWagner 解釈の最大の魅力は、木管楽器で表出される香り立つような Lyricism、輝かしいがあくまで冷静に制御された金管、(Furtwanglerに似て) 特に Celloに意表を突く雄弁さを持たせること、心憎いまでの歌手の息使いへの配慮、そして何よりもその解釈の節度を弁えた陶酔といった点だろうか(彼のWagner解釈が 微温的で、はてはつまらないと称する人達はここらあたりが不満かも)。それは敢えて云えばドイツ的なるものの禊を落とした、もっと cosmopolitan 的な耽美感に裏打ちされたもので、彼が1950年代という戦後の早い時期に(あれ程1930年代後半の Furtwangler の一連の Wagner上演に批判的であった)ROH Covent Garden であのような例外的に高い評価を受けたのもその辺りに秘密が隠されているようだ。 さて今回の Bayreuth Lohengrin 1967 はその様な彼の美徳が有無を言わせぬ説得力で迫ってくる演奏だ。あの1960年代前半の Bayreuth Ring の不完全燃焼の不名誉を補って余りあると云える。最初同劇場の極めて異質な音響 に悪戦苦闘していた影もスッカリ消え、ここでの彼の同祝祭オケの把握は完全である。そしてKempe のその様な美徳がこの歌劇が彼の十八番であったことを再認識させてくれる。”What would give to be able to go to Covent Garden tonight and hear Kempe conduct Lohengrin?” と1999年に語った Daniel Barenboim もそのあたりを良く認識していたのだろう。 奇跡的なFurtwangler 指揮の1936 Bayreuth Lohengrin に及ばんとする充実しきったオケの音が The Green Hill にこの年は響き渡ったようだ。 演出家として常に兄 Wieland の陰にあったWolfgang Wagner の専属の様な立場にあったKempe には結果有力な歌手がまわってこなかったかと 勘繰りをしてしまう位に彼が同祝祭劇場で指揮した上演では歌手の出来に大きなばらつきが出るが、それはここでも同じだ。初日不調を伝えられた Sandor Konya に代わった James King はその熱演・唱振りは録音を通しても伝わってくるものの、奈何せんいつものその無機質的で没個性的な声質そのものとドイツ語を上滑りしているようなその一本調子の発声振り、そしてtext の内容への読み込み不足、等は相変わらず (私の聴いた彼の実演でもそれらは全く同じであった) で、これはこの巨匠による Lohengrin の 1962年の studio 録音での Jess Thomas も同じで、今に続く Heldentenor の払底がこの1960年代半ばに既に始まっていたことが改めて想起される。Elsa にはまづ何んといっても透き通る様な美声であることがそれを演じる歌手に要求されているのだが、ここでのHeather Harper にはそれが欠けていて大いに感興を殺ぐ。 上演の成否のカギを握る悪役 pair であるGrace HoffmanとDonald McIntyreは、決して悪くは無いが、Astrid Varnayと Hermann Uhde の圧倒的な存在感を洗礼として受けた聴き手からすると少し小粒で、全編でも最大の見せ場である”Entweihte Gotter! Helft jetzt meiner Rache !” (第二幕2場)での Ortrud の咆哮もGrace Hoffman ではpower 不足が否めない。この中で圧巻が Karl Ridderbusch の Heinrichで、うっとりするような美声としっかりとしたdiction、そしてその容姿を含めたdramaticな存在感は後年の(しかし極めて短期間に終わった)彼の絶頂期を予感させて余りある。

    3 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 1 - 1 of 1 items