Piano Works: A.schiff (2010)
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うーつん | 東京都 | 不明 | 15/June/2013
一番の聴きどころはやはり「幻想曲」。シフによる、生き生きとした演奏からシューマンの意気軒昂、理想への想い、クララへの思慕・・・さまざまなものが伝わってきた。 実は「幻想曲」を他のピアニストで聴いてはいたがもやもやした印象しか残らず、あまり面白く聴けなかった。私の聴き方が不足していたせいだろうが、それでもこのCDを聴いてやっと幻想曲の面白さに気付き始めてきた。第3楽章の異なる稿が聴けるのも嬉しい。ベートーヴェンの歌曲との関連がより分かりやすくなった。個人的に第3楽章は初稿の方が好み。それが聴けるのがいいし、聴き比べできるのがこのCDの一番のポイントと思う。どちらの稿が好みか・・・これから聴かれる皆さんそれぞれが出されるべき愉しみであろう。 ちなみに、私のi-PodでこのCDをいれてあるが、歌詞の部分にシュレーゲル(Friedrich von Schlegel)の「しげみ」を入れておき、聴くときに詩を読みながら聴くようにしている。このやり方は、CDを買って聴かれる方にもお勧めしたい。 それにしても収録されている曲目にも驚かされる。「蝶々」、「子供の情景」、「ソナタ」、「森の情景」に「精霊の主題による変奏曲」まで入って至れり尽くせり。通常ならそれぞれ分けて数枚のCDにするのであろうが、これが1組のCDに入っているコストパフォーマンスにも感謝したい。4 people agree with this review
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sunny | 兵庫県 | 不明 | 09/December/2012
かつて、ハンガリーの3羽ガラスの一人と呼ばれたアンドラーシュ・シフも、すっかりその道を極める齢になりました。シューマンの浪漫、夢と幻想、病んだ所を超えて、美しく、悲しい、ひとつひとつ音の精神を音に大切に、つま弾く、心に響くユーモアと闇。深いため息を付かずのは、いられない、又、ライヴ演奏だそうですが、暗いジャケットとともに、慰みと微かな希望も、聴かせてくれる、情念籠められた真摯、貴重な名盤2枚組。深夜に聴くには、最適。3 people agree with this review
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Figaro | 神奈川県 | 不明 | 19/February/2012
このシューマンのCDは名演奏、名録音の極みだ。 2008年3月にシフのリサイタルが有りました。 その日はオペラシティのホール、シフが選んだベーゼンドルファーが置いてあり、当日はこのピアノを使用しています。 その時のプログラムはベートーヴェンのテンペストとワルトシュタインソナタ。 シューマンのパピヨンと幻想曲。その日のプログラムに載っていた順番はワルトシュタインが最後でしたが、当日,本人の要望でシューマンの幻想曲が最後になり、入れ替わりました。実際に演奏を聴くと入れ替えた理由が分かりました。 その日のリサイタルはテンペストとワルトシュタインを聴くのが目的でした。 その2曲も良かったのですが、最後の幻想曲の演奏には度肝を抜かれました。 極めてスケールの大きい演奏、メロディーの美しさ豊かさ、弱音の美しさ、ピアノが歌い、フォルテではベーゼンドルファーの低弦が吠える。背筋がゾクゾクし、聴いていて興奮しました。 リサイタルの後、帰宅してシフの演奏したシューマンの幻想曲のCDを探しましたが、その当時録音されていませんでした。 それがやっと録音され発売されました。 発売後、すぐに購入し聴いてみました。 生演奏程の迫力、熱気は有りませんが、素晴らしい演奏で最高の録音です。 この録音場所は昔から響きの良いので有名なホールですが、今回のこの録音が最高だと思います。シフは今やピアノの大家。ブレンデル,ポリーニの次の世代の代表です。我が推薦する最高のCD、他の曲も素晴らしい演奏です。5 people agree with this review
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