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CD Shostakovich Symphony No, 10, Tchaikovsky, Rimsky-Korsakov : Svetlanov / USSR State Symphony Orchestra (1968)

Shostakovich Symphony No, 10, Tchaikovsky, Rimsky-Korsakov : Svetlanov / USSR State Symphony Orchestra (1968)

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  22/September/2011

    スヴェトラーノフの若き日の圧倒的な名演の登場だ。いまだショスタコーヴィチが存命の時代であり、なおかつ旧ソヴィエト連邦が存在していた時代。しかも、東西冷戦下で、旧ソヴィエト軍を中核としたワルシャワ条約機構軍がチェコの民主化を阻止するために、チェコ全土を占領化に置くといういわゆる「プラハの春」が勃発した日の翌日の演奏である。当時の西側諸国からすれば、こうした東側諸国、とりわけ旧ソヴィエト連邦による軍事行動は許し難い暴挙であり、旧ソヴィエト連邦への敵対意識が否応なしに高まっていたことは想像に難くないところだ。そのような中で、旧ソヴィエト連邦の指揮者であるスヴェトラーノフとソヴィエト国立交響楽団(現ロシア国立交響楽団)が、当時、旧ソヴィエト連邦政府に忠実な作曲家であると西側諸国では誤解されていたショスタコーヴィチの交響曲第10番を、ロンドンで演奏するということは、当時の西側諸国の旧ソヴィエト連邦への悪感情を考えると、ある意味では実に無謀な行為であったとも言える。実際に、コンサートは抗議の声で騒然となり一時は演奏を中断せざるを得なくなったとのことであり、本盤においても冒頭の何小節かが何人かの聴衆の抗議の声で聴き取れなくなるなど、当時の厳しい状況が生々しく記録されているところだ。しかしながら、そうした厳しい状況の中でもめげることなく、最後まで演奏を行ったスヴェトラーノフ、そしてソヴィエト国立交響楽団の不屈の精神力にまずは拍手を送るべきであろう。そして演奏も素晴らしい。さすがに、本演奏には、後年のスヴェトラーノフの演奏のようなスケールの大きさは存在していないが、前述のような逆境を演奏に最大限に活かしたとも言えるような、圧倒的な生命力や強靭な気迫が演奏全体に漲っていると言える。ショスタコーヴィチと同時代を生き、そして例えて言えば現在の北朝鮮のようなとんでもない共産党独裁国家であった旧ソヴィエト連邦下に生きていたスヴェトラーノフとしても、同曲に込められた独裁者スターリンへの怒り、粛清への恐怖と粛清された者への鎮魂などのあらゆるメッセージに深く共感していたはずであり、そうしたものを十分に汲み取った彫の深い凄みのある表現が、我々聴き手の肺腑を打つのに十分な迫力を誇っていると考えられるところだ。もちろん、ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルによる超名演(1976年)ほどの深みには達しているとは言い難いが、39歳の若きスヴェトラーノフが、前述のような逆境を乗り越えて、これだけの凄みのある豪演を成し遂げたことを高く評価したいと考える。演奏終了後の圧倒的な熱狂は、冒頭の抗議の罵声を含めて考えると、いかに本演奏が当日の聴衆に深い感銘を与えたのかがよく理解できるところだ。併録のチャイコフスキーやR・コルサコフの楽曲も、スヴェトラーノフならではの強靭な迫力とメランコリックな抒情が相まった素晴らしい名演だ。音質は、1960年代のライヴ録音、しかもモノラル録音ということもあって、音場が今一つ広がらない(特に、交響曲第10番の第1楽章)のが残念ではあるが、アンビエント・マスタリングによってかなり聴きやすい音質になっている点を評価したい。

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  • ★★★★★ 

    座敷童子  |  栃木県  |  不明  |  18/September/2011

    1968年8月21日のこの演奏会は、ワルシャワ条約機構軍のプラハ侵攻の翌日という、政治的に異様な状況下で演奏された、きわめて特異な演奏会です。同日に演奏され既にリリースされているロストロポーヴィチとのドボルザークのチェロ協奏曲のライナーに、 「この演奏は45年間で聴いた交響曲第10番の中で最もきらめき、はらわたをえぐるような演奏だった」 と書かれていたもので、どうしても聞きたかったのですが、これが初のリリースになります。 CDを聞き始めると、場内が異様にざわついています。前のドボルザークのチェロ協奏曲の比じゃありません。 演奏はそんな騒ぎを無視して始まります。 この曲は最初弱音で入りますので、騒ぎを聞いているんだか、演奏を聴いているんだかわからないほどの状態が30秒ほど続きますが、会場内の「シー」という声に圧倒され、やっと会場が落ち着きます。 交響曲第10番は初めて聞きました。演奏はとにかく壮絶。 もともと曲自体が分裂症気味の作品ですが、高速で絶叫する各楽器はまさに「きらめき、はらわたをえぐるような演奏」です。 そして最後は絶賛の嵐。 ドボルザークのチェロ協奏曲と同様、この演奏も、最初の罵声から絶賛の拍手の嵐まで、音楽の持つ強い力が、政治とか国を超えて人々に訴えかける強さというものを感じさせる最高のドキュメンタリーだと思います。ドボルザークのチェロ協奏曲がロストロの答えだとしたら、交響曲10番はスヴェトラの答えなんでしょうねぇ。 それにしても同じ日の演奏が、それぞれ切り離されてバラ売りされているのがとても不思議です。 ちなみに、この10番の録音にはアンビエント・マスタリングという擬似ステレオ方式が用いられていますが、録音全体の音量レベルが低いことも相俟って、演奏の迫力を削いでいる印象を受けました。私はモノラルに再リマスターして聞いていますが、迫力が違います。やはりモノラルには余計なことをしないのが一番ですね。ちょっと残念です。

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