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Schubert (1797-1828)

CD Piano Sonata No, 14, Wanderer Fantasy, Impromptus D.935, etc : Mejoueva (2011)(2CD)

Piano Sonata No, 14, Wanderer Fantasy, Impromptus D.935, etc : Mejoueva (2011)(2CD)

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  08/August/2011

    メジューエワによるシューベルトのピアノ作品集の第2弾の登場だ。前回は最晩年のピアノソナタ第19番と晩年のピアノソナタ第18番を軸とした構成であったが、今回は中期の傑作であるピアノソナタ第14番とさすらい人幻想曲を軸に、晩年の傑作である4つの即興曲、3つのピアノ曲などをカプリングした構成となっている。前回の第1弾が圧倒的な名演であっただけに、大いに期待して聴いたところであるが、本盤の演奏もそうした期待をいささかも裏切ることがない素晴らしい名演に仕上がっていると高く評価したい。本演奏においても、メジューエワの基本的なアプローチは前回と変わっていないと言える。要は、一音一音を揺るがせにすることなく、旋律線を明瞭にくっきりと描き出していくというスタンスで演奏に臨んでいるが、いささかも単調に陥るということはなく、強靱な打鍵から繊細な抒情に至るまで表現力の幅は桁外れに広いと言える。全体の造型は非常に堅固であるが、音楽は滔々と流れるとともに、優美な気品の高さをいささかも失うことがないのがメジューエワの最大の美質であると言える。そして、細部に至るまでニュアンスは豊かであり、その内容の濃さはメジューエワの類稀なる豊かな音楽性の証左と言えるだろう。また、本盤におさめられた各楽曲は、晩年の傑作である4つの即興曲や3つのピアノ曲は別格として、その他の楽曲についても、晩年の楽曲ほどではないものの、ウィーン風の抒情に満ち溢れた名旋律の端々には寂寥感や死の影のようなものが刻印されているが、メジューエワによる本演奏は、かかる寂寥感や死の影の描出においてもいささかの不足もなく、前述のような気高くも優美なピアニズム、確固たる造型美なども相まって、正に珠玉の名演に仕上がっていると言っても過言ではあるまい。これほどの名演を聴くと、メジューエワの類稀なる才能をあらためて感じるとともに、今後の更なる成長・発展を大いに期待できるところだ。今後、メジューエワがどのようなスケジュールでシューベルトのピアノ作品集の録音を進めていくのかはよくわからないが、第3弾以降にも大いに期待したいと考える。音質についてもメジューエワのピアノタッチが鮮明に捉えられており、素晴らしい高音質であると評価したい。とりわけ、DSD録音がなされたさすらい人幻想曲などがおさめられた2枚目のCDについては極上の高音質録音であり、今後可能であればSACDで聴きたいところだ。

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