"Symphony No, 9, : Kazuo Yamada / New Japan Philharmonic (1986)(2Cd)"
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 06/October/2012
山田一雄先生、マーラーの実演は2回ほど聞きました。オケを叱咤激励する感じで、気合いのこもった指揮をされていたのを想い出します。四半世紀を経てようやく陽の目を見たこの録音、生前に山田先生の演奏に馴染んだ方にとっては特別な想いで聴くことでしょう。絶賛のレビューと多くの共感の方がいらっしゃいます。そのお気持ちに水を差す気はないのですけれど、ディスクとして発売された、まさにここに聴く音のところだけで勝負するところでは、やはりいささかツライ点は多いかと思います。第1楽章からとにかく揺れて不安定感が気になって仕方ありません。縦の線のズレ、到る所にあり、気になる方には気になるでしょう。ゆったり目のテンポがやっぱり原因で、スコア上もきっちりした拍節で進む音楽ではないので、このテンポ感に乗りそこなうともう落ち着きなく不安定になってしまいます。そうなると情感のこもり方とか全てに不十分になってしまうんだなあ。こりゃ危ないっ、と思った瞬間にそこはうまく建て直しているので、崩壊したりはしませんが、聴き手としては安心して身を委ねのめり込めないところはあります。オケの個人技も不十分で、時々素人っぽいナマの音が聞こえるのは興ざめ。否定的なことばかり書いて恐縮なのですけれど、もし今後このディスクに手を伸ばそうとする方には、この辺のところはご承知おきの上で、と老婆心ながら申し上げます。山田先生の貴重な遺産ということではもうかけがえのないものですし、特に生前から聴いていて思い入れのある方にとっては大切なディスクですが、戦後の日本の楽団で際立った個性的活躍をされた山田先生のよすがをしのぶ、そういう一種のヒストリカル、アーカイブス的な意味が大きいディスクというように評価しておきたい、と考えます。妄言多謝。3 people agree with this review
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