Mussorgsky, Modest (1839-1881)
Pictures At An Exhibition: Giulini / Bpo +webern (1977)
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 27/July/2011
本盤にはムスルグスキーの組曲「展覧会の絵」とウェーベルンの6つの小品がおさめられているが、これは極めて珍しい組み合わせと言える。ジュリーニは組曲「展覧会の絵」については十八番としており、シカゴ交響楽団(1976年)及びベルリン・フィル(1990年)とともに二度にわたってスタジオ録音を行っている。他方、6つの小品については、スタジオ録音を一度も行っていないが、記録によればジュリーニは1970年代には実演において時として演奏を行っていたとのことである。もっとも、より重要な点は、これら両曲が、当時のベルリン・フィルの芸術監督であったカラヤンによる得意中の得意のレパートリーであったということである。カラヤンは、組曲「展覧会の絵」についてベルリン・フィルとともに2度録音(ライヴ録音を除く)を行っている(1965年、1986年)し、6つの小品に至っては、本演奏の3年前にスタジオ録音(1974年)を行っているところだ。この当時ベルリン・フィルを完全掌握していたカラヤンにとって、自らのレパートリーをベルリン・フィルとともに演奏する指揮者には当然のことながら目を光らせていたはずであり、このような演目による演奏会が実現したということは、カラヤンがジュリーニを信頼するとともに高く評価していたことの証左であると考えられる。また、同時に、ベルリン・フィルがカラヤン色に染まっていた時代に、敢えてそのベルリン・フィルにおいてカラヤン得意のレパートリーである楽曲を演奏したというのは、ジュリーニの並々ならない自信を感じることも可能だ。そして、その演奏内容も我々の期待をいささかも裏切ることがない素晴らしい名演に仕上がっていると高く評価したい。そもそも、本演奏において、いわゆるカラヤンサウンドを聴くことができないのが何よりも素晴らしいと言える。両曲ともにジュリーニならではの格調が高く、そしてイタリア人指揮者ならではの豊かな歌謡性と気品のある優美な極上のカンタービレに満ち溢れた指揮に、ベルリン・フィルの重厚な音色が見事に融合した剛柔バランスのとれた名演に仕上がっていると評価したい。そして、ライヴ録音ならではの熱気が演奏全体を更に強靭な気迫のこもったものとしており、とりわけ組曲「展覧会の絵」における圧倒的な生命力に満ち溢れた壮麗な迫力においては、ジュリーニによる前述の1976年盤や1990年盤などのスタジオ録音を大きく凌駕していると言える。ベルリン・フィルの卓抜した技量も本名演に大きく貢献しているのを忘れてはならない。録音も今から30年以上も前のライヴ録音とは思えないような鮮明な高音質であると評価したい。3 people agree with this review
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