Alexander Gavrylyuk Rachmaninov, Scriabin, Prokofiev
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ココパナ | 北海道 | 不明 | 08/July/2021
このピアニストは、コンクール出身の若手らしく、びっくりするくらい難度の高い楽曲をスラスラと弾いてしまうのだけれど、それだけではなく、音楽的な含みや豊かなニュアンス、詩情を湛えている点が特筆できる。それだけに、どの曲も「弾き飛ばし」にはならず、聴き手は「この作曲家のこの作品を聴いたのだ」という実感を受け止めることになる。今回の収録曲の中で、私が特に素晴らしいと感じたのは、冒頭に収録されているラフマニノフの「楽興の時」だ。ピアニストがヴィルトゥオジティを存分に発揮できる名作であるが、ガヴリリュクは心憎いまでの余裕のある歌いまわしで、こぼれるような情緒を含ませる。第1曲の憂いの表現も見事ながら、第2曲、第3曲の圧巻の技巧を背景にした微細なコントロールが圧巻の聴きモノで、左手の細やかで早いパッセージを、まるで肌触り抜群の布地のように操る様は、ピアニズムの極致といった感がある。スクリャービンのピアノソナタの中でも、第5番という不思議で神秘的な作品が選ばれているのも、このピアニストらしいと思う。美麗なソノリティを味わうことができる。プロコフィエフの高名なソナタも、内容の豊かな演奏で、スポーティーな迫力だけでなく、第2楽章の甘美な主題の扱いなどもこのピアニストの奥深さを見せ付けるものだと思う。末尾のヴォカリーズは、コチシュのロマンティックな名編曲ぶりと合わせて楽しみたい。特に最後の1分ちょっとの星がきらめくような瞬間が忘れ難いだろう。0 people agree with this review
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