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Liszt (1811-1886)

SHM-CD "Piano Concerto No.1, No.2, ""Dance of Death"" Christian Zimmermann, Seiji Ozawa & Boston Symphony Orchestra"

"Piano Concerto No.1, No.2, ""Dance of Death"" Christian Zimmermann, Seiji Ozawa & Boston Symphony Orchestra"

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  19/September/2011

    これは素晴らしい名演だ。本盤にはリストによるピアノ協奏曲第1番及び第2番、そして死の舞踏がおさめられているが、このうちピアノ協奏曲第1番及び第2番についてはリヒテルとコンドラシン&ロンドン交響楽団による超名演(1961年)や、同曲第1番についてはアルゲリッチとアバド&ロンドン交響楽団による超名演(1968年)にも肉薄する至高の超名演と高く評価したい。本盤の演奏におけるツィマーマンのピアノは、卓越した技量をベースとしつつ、持ち前の透明感溢れる美しいタッチで、曲想を濃密に描き出していくというものだ。したがって、リストによる楽曲だけに、とかく人間業を超えたテクニックのみが際立ってしまいがちではあるが、ツィマーマンのピアノ演奏の場合は、そうしたテクニックよりも楽曲の持つ美しさが大きくクローズアップされているのが素晴らしい。その意味では、リストのピアノ協奏曲が含有する根源的な美しさをはじめて表現し得た演奏と言っても過言ではないと言えるところであり、こうした点に、楽曲への研究が人並み外れて熱心で、技量だけでなく、音楽の内容の深みを徹底して追及していこうとするツィマーマンのピアノ演奏の奥行きの深さの真骨頂があると言えるだろう。死の舞踏では、強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまでの桁外れの表現力の幅の広さを駆使して、同曲に散りばめられた「怒りの日」の各変奏曲を巧みに描き分けており、ピアノ協奏曲にも比肩し得るような気宇壮大な演奏に仕立て上げているのが見事である。このようなツィマーマンの圧倒的なピアニズムをしっかりと下支えしているのが、小澤&ボストン交響楽団による名演奏であると言える。このツィマーマンと小澤という組み合わせは、最近ではラフマニノフのピアノ協奏曲第1番及び第2番(1997年、2000年)においても名演を聴かせてくれており、本演奏は当該演奏の10年前のものであり、その先駆けとなったものであるが、本演奏においても既にそうした両者の息の合った名コンビぶりの萌芽が存在していると言えるだろう。小澤も、ツィマーマンのピアノ演奏に触発されたことも多分にあるとは思うが、トゥッティに向けて畳み掛けていくような強靭な気迫といい、重厚な迫力といい、正に申し分のない名指揮ぶりであると言える。そして、ボストン交響楽団も、そうした小澤の名タクトの下、持ち得る実力を十二分に発揮した迫真の名演奏を展開していると言っても過言ではあるまい。音質は従来CD盤でも十分に満足できる高音質であったが、今般のSHM−CD化によって、ツィマーマンのピアノタッチがより鮮明に再現されるとともに、音場が若干ではあるが幅広くなったように思われる。いずれにしても、ツィマーマン、そして小澤による至高の超名演を、SHM−CDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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  • ★★★★★ 

    静流  |  福岡県  |  不明  |  01/September/2011

    このCDで、ツィマーマンはピアノの魅力を完璧に引き出しているように思える(かつてリスト自身がそうしたように)。 力強さ、輝かしさ、煌びやかさ、軽やかさ、繊細さ、官能的なもの、叙情性...。 ツィマーマンは全てを兼ね備えているのではないか。SHM-CDでの高音質化に期待。

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  • ★★★★★ 

    びびり  |  愛知県  |  不明  |  07/July/2011

    リストのロマンチシズムがストレートに伝わってきました。ソロは動的に力強く素晴らしい。オケも負けずに寄り添いながら競い合いながら盛り上げている。

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  • ★★★★☆ 

    kura-ota  |  不明  |  不明  |  21/June/2011

    このCDを聴くとツィマーマンがいかに素晴らしく、多数の指揮者との相性が良いアーティストであることが分かる。ショパンとは異なる華やかさや、リストに求められる技巧面とのバランスが上手くとれているように感じてしまう。小澤、BSOのサポートは少し個性的で、好き嫌いを感じている人もいるかも知れない。80年代の録音だが、まるで90年代の録音のように聴こえてしまう。私は、このCDの初回盤を買ってない(廉価盤で購入)ので、オケの独特の雰囲気は演奏ではなく、CD化のプロセスによる音質変化が原因なのかも知れない。SHM-CDのCDの実績を考えると、上記の点が初回盤時のニュートラルな状態に限りなく近づくので、音場間が大きく変わる可能性があると思う。

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