Symphonies Nos, 1, 2, Piano Conertos Nos, 1, 2, etc : Jarvi / Gothenburg Symphony Orchestra (3CD)
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saitaman | 埼玉県 | 不明 | 12/March/2017
このBOXは掘り出しものだった。スウェーデンの後期ロマン派の作曲家ステンハンマルの曲集。英文のライナーズノートの解説によると、どうやら交響曲第1番はその後ステンハンマルが北欧感にあふれる個性的なシベリウスの交響曲第2番を聴いて、「俺の曲はブルックナーに似すぎている」と自己嫌悪に陥って作品番号を付けずにお蔵入りにしてしまったらしい。確かにブルックナーのコピー感いっぱいだが、それゆえに通俗性があり、聴きやすくてなかなかいい。ピアノ協奏曲の第1番も発表後しばらくは喝采を受けたがそのうち顧みられなくなり、1990年になってようやく全楽譜のコピーがアメリカで見つかったといういわくつきの作品。しかし、これがなかなかロマンチックで良い。交響曲第2番は作曲者自身も自信作だったようで、北欧感があり、親しみやすい。ピアノ協奏曲第2番の方も、第1番からスケールアップした作風になっている。小品にも聴きごたえのあるものが含まれている。どの曲も、わかりやすいメロディーラインと構成で、時にはっとする美しさがある。指揮はJarvi親子によるもので、オーケストラも録音も独奏者も見事な演奏を聴かせる。おススメ。4 people agree with this review
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雲谷斎 | 埼玉県 | 不明 | 03/December/2011
ヤルヴィ親子がスウェーデンの2つのオーケストラを起用してBISに録音した交響曲とピアノ協奏曲を3CDに編集した企画力にまず拍手を贈りたい。演奏、録音とも秀逸で、今のところ国内で入手しうるステンハマーのアルバムとしてはベストだろうと思われる。ステンハマーの聴きどころはドイツ・ロマン派の巨匠たち(わけてもブラームス、ワーグナー、ブルックナー)の“よすが”を曲の随所に染み込ませている作風にあるだろうが、ウィーンではロマン派後の音楽が12音技法などの前衛につながっていったのに対し、スウェーデンやイギリスではなお調性に基づく作曲技法が踏襲されていたようで、ドイツ・ロマン派の各国への影響という脈絡からもステンハマーという作曲家にもう少し興味がもたれてもいいのではないかと気づかされる。セレナードしか知らないのではあまりにも気の毒。このCD収録の曲でいえば、ドイツ・ロマン派の影響がはっきりわかるのは交響曲第1番。何やらブラームスで始まり、ワーグナーが出てきて、ブルックナーで終わるという風情。しかも、シベリウスのスパイスまで効いている。ピアノ協奏曲では、これにさらにラフマニノフも顔を出す。交響曲にしても協奏曲にしても、第2番になるとぐっと趣が変わって、作曲者の独自性=自信ありありという曲風になる。聞いていて、実に興味深い。それに、フィルアップされた4曲の小品の美しいこと。これを聞いていると、この作曲家は大曲(交響曲第1番もピアノ協奏曲第1番も45分を超える)よりも小品でこそ才能を発揮しうるのではないかとさえ思ってしまう。交響曲はライブ録音だが、拍手が鳴るまでそうとは気づかない。最近購入したCDのなかでも満足感のあった1組。8 people agree with this review
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