Symphony No.1 Hiroshima : Naoto Otomo / Tokyo Symphony Orchestra
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dendrimer | 不明 | 不明 | 08/February/2014
曲の持つ価値は、曲自体によって評価されます。それ以外の事情はいずれ何の意味も持たなくなるでしょう。モーツアルトのレクイエムも別人の作として初演されたとのことです。ベートーベンの作品は、音が聴こえない中で作曲されたことと関係なく愛され続けています。くだらないスキャンダルに惑わされることなく、この作品がこれからも愛されていくのではないでしょうか。正しい作曲家と名称にして、この曲が早く再発売されることを望んでいます。また、この作曲家によるこれからの曲も楽しみです。期待も込めて★★★★★!!10 people agree with this review
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johnbach | 東京都 | 不明 | 20/May/2013
たった今、交響曲第1番「HIROSHIMA」を聴き終えたところです。最終楽章のコーダの部分はなんと言う美しさでしょう。NHKの番組を見て作曲家佐村河内 守と交響曲第1番「HIROSHIMA」を知り、それは本当に大きな驚きでした。NHKの映像でも、演奏会でこの祈りにも似た美しいアダージョを聴いて涙を流していた被災地の方がとても印象的でした。わたしもその場にいたら同様だったかもしれません。まずはライナーノーツも読まずすぐに聴きました。第1楽章から、なんだかショスタコビィッチの新作を聴いているかのような錯覚にとらわれたのはわたしだけでしょうか。80分の大曲ですがあっと言うまでした。とくに第3楽章は本当に素晴らしい。印象は人それぞれですが、わたしは間違いなく交響曲第1番「HIROSHIMA」は傑作で、人に勇気を与える魅力に溢れた作品だと思います。この作曲家の大きなハンディを克服して、驚くべき方法で曲作りに励む姿は素直に感動します。これからの活躍も願ってやみません。コンサートのDVDも夏に発売されるそうですが、そちらも今から楽しみです。2 people agree with this review
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クリングゾール | 静岡県 | 不明 | 01/May/2013
わたしがこの曲に魅かれる最大の理由は、とてつもなく重く深刻なテーマをもとにしながら、明快で迫力があり、壮大なスケールを持った音のドラマ=交響曲を聴く醍醐味を十二分に堪能させてくれるところにある。どなたかも述べておられたが、マーラー、ブルックナー、ショスタコーヴィチを連想するような「ごった煮」感があるのは、わたしはむしろ長所だと思う。新しい語法や響きへの追求の結果が、いわゆる今日の「現代音楽」であり、作曲者・佐村河内がこれに背を向けた最大の理由が、古今の大作曲家、彼らが創った交響曲への敬意から来ているように思われるからだ。もちろん、この交響曲が伝統的な交響曲に無い点もある。それはスケルツォ楽章を欠いていることだ。第二楽章にそれに類する部分もあるが、そこにはユーモアや諧謔性は感じられない。それほどシリアスなテーマでありながら、それを補うかのように、色彩溢れるオーケストレーション、華麗なソロ、重厚で壮大なハーモニー、親しみ易いメロディなど、耳へのご馳走はふんだんに用意されている。エンディングの弦楽によるカンティレーナ(確かにマーラー#3・#10のフィナーレを連想させる)の美しさは筆舌に尽くし難い。この曲はいわば、純文学性とエンターテイメント性を併せ持った作品であり、作曲者の途方もないエネルギーと高い技術、創作意欲を感じないわけにはいかない。そしてなにより、ぐいぐいと前へ進む「生きる力」に、励まされないわけにはいかない。5 people agree with this review
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登山家いっちー | 愛知県 | 不明 | 28/April/2013
柔らかいタッチからうっとりしていたかと思うと、アダラートから徐々にアレグロという暗さのテーマが流れる辺りから変貌し始める。 これは再び悲劇を助長する傾向は多くありますが、鎮魂曲というレクイエムに近い内容が、この交響曲第1番「HIROSHIMA」です。 未来への予感とは如何なる鎮魂曲なのか? では私はどの様な人間の持つエネルギーなのだろう・・・ 負の遺産が、正へと導き出す方法論として凝縮してあるような錯覚に陥る傾向にある演奏・・・かなあ・・・ やはり難しいけど、東日本大震災か阪神大震災の経験者ならわかるかも・・・3 people agree with this review
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エーテルの風 | 長野県 | 不明 | 22/April/2012
評価と言っても比較する対象が無いわけで、★5つは自分の好みと言う意味になりました。 もし私がこの曲でブラインドテストをされたなら、おそらくペッテション作曲の何かだろうと答えたように思えます。ペッテションの第7、第8交響曲の後継と言えるべき曲想と、それによく聴き込むと、例えば千住明作曲の「砂の器(=宿命)」のような雰囲気も盛り込まれ、やはり日本人作曲家なのだなと納得させられたりもします。とにかく現代音楽のような難解さは感じられず、日本以外の指揮者の演奏ででも是非聴いてみたくなる名曲です。7 people agree with this review
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テリーヌ | 大阪府 | 不明 | 26/November/2011
ほんの20年ほど前までは「クラシック音楽の作曲界はこれからどうなっていくのだろう」と先行きを心配したのですが、特に今世紀に入ってから生き残る道が示されはじめたと思っています。その趨勢のなかで佐村河内さんは過去の遺産(マーラーやブルックナーなどの手法)も生かしつつ、それらとは違う世界を構築しているように感じます。第3楽章の高揚感・緊張感は素晴らしく、悲劇的な旋律でさえ聞き手の感情としては嬉しさを覚えます。三善晃さんの祝典序曲にも使われている金管の目立っている半音階下降が特に印象的でした。同名の著書を読んでからこのCDを買う決心がついたのですが、買って後悔ありません。交響曲第3番も書かれつつある(もうすぐ完成?)とのことで、CD化されることを希望しています。5 people agree with this review
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マラ3マニア | 東京都 | 不明 | 18/September/2011
理屈は言いません。ただ最後に現れる救済の音楽が、私のこわばった心を溶かしていく。最近、結果を出そう、物事を自分の思いのままにしようと、とても緊張していた。そんな自分の気持ちを、この救済の音楽が救ってくれた。肩の力を抜いて、すべて大きな流れや成り行きにまかせようという、気持ちが自然と起きてきた。こんな気持ちにさせる曲は始めてだ。最近の夜は、時間があると、このCDばかり聴いています。きっと並みの人間の何十倍もの苦難の人生を歩まれている佐村河内さんだからこそ、作曲可能だったのでしょう。名演を残してくれた大友さんと共に、最大限の賛辞を送りたいと思います。9 people agree with this review
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アルマ | 神奈川県 | 不明 | 26/August/2011
この曲ほど今生で聴きたい曲はありません!ベルリンやウィーンの毎度の日本出稼ぎより、はるかに生で他の人たちとこの曲を聴く時間を共有したいとの思いでいっぱいです。 電車の中で3楽章の最後の部分を聴いていたとき、落涙というよりはほとんど号泣してしまいました。この曲の弱点をあげつらう人もいるでしょう。所詮音楽をどう受け止めるかは個人の自由なのですから。 でも混沌とした世界に現れた一筋の希望を難解な現代音楽ではなく、もっと多くの人たち、いや全世界の人たちと共感できる普遍性がこの交響曲にはあると私は信じる。17 people agree with this review
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蒼 | 埼玉県 | 不明 | 06/August/2011
奇しくも広島原爆記念日の今日、このCDが我が家に届いた。作曲者の著書を既に読んでいる身にとって、やはりこのフィナーレは涙なくしては聞けなかった。心の底から作曲者にこの音を聞かせてあげたいと思った。 重く、辛い曲である。フィナーレの曙光も、漆黒の闇にいるからこその光であり、そしてそれはギリギリで命を繋ぎ止めている者の切なる祈りである。少なくとも私にはそう聞こえる。 広島、長崎そして福島、我々日本人は三度重い十字架を背負わされた。この曲は、あの日からずっと降ろすことのできない十字架を背負っている我々日本人が、心を糺して寄り添うべき曲だと思う。 佐村河内 守 作曲 交響曲第一番「HIROSHIMA」、現代の漆黒の闇に蒼く咲く奇跡の一曲。12 people agree with this review
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さくさくクランキー | 東京都 | 不明 | 29/July/2011
人によっては、日本人が今さら西洋19世紀風の交響曲を作ってどうすんの?と思うかもしないし、作曲者の過酷な運命に同情だけして終わってしまう人も多いと思う。でもこのCDには、交響曲を聞ききたい、体感したい、感動したい、という気持ちに応えるだけのものが入っています。純粋に音楽を、楽しむために聞いてほしいです。こういう曲を待ってた〜〜14 people agree with this review
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ルパン四世 | 静岡県 | 不明 | 26/July/2011
大傑作。 ショスタコーヴィチに匹敵するか、それ以上の名作だと思う。 佐村河内守がいないクラシック音楽などありえない。 もう完成しているという、第二番も何としても聴いてみたい。8 people agree with this review
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ツネ | 山形県 | 不明 | 24/July/2011
作曲だけに生涯を賭けた個性がある。美がある。実験的手法で成功したライヒ等を例外に,無調性の頭でっかちな曲より,訊いていて心地よい。歴史に残る作品である。残ってほしい曲ではなく,残る曲である。8 people agree with this review
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tamek | 山形県 | 不明 | 22/July/2011
文句なしの傑作。ただし長木誠司氏の楽曲解説は疑問。第1楽章は次のような構成ではないかと私は考える。 00:00 a序奏部 02:54 b第1主題 03:50 c第2主題(弦によるコラール) 06:25 d小結尾 07:20 e第1展開部(新しい主題による) 09:22 f序奏部冒頭上昇音型の再現 09:34 g第1主題の再現 10:26 h第2主題の再現(管によるコラール) 11:39 f第2展開部(新しい主題による) 17:09 jコーダ。 cとhは最初のほうが違うメロディーになっているが、05:30あたりと11:05あたりを聞き比べると実は同じ主題だと分かるでしょう。 eの新しい主題は序奏部や第1主題部の途中03:13あたりに断片的に出ている動機から作られていると思われます。 fのホルンで始まる鬱々としたメロディーが延々続くところがこの曲の特徴でしょうか。第1展開部、第2展開部とも、ドラマティックに盛り上がった頂点で第1主題が登場するので形式感もバッチリです。 以上私の勝手な解釈なのでご注意下さい。7 people agree with this review
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sunny | 兵庫県 | 不明 | 21/July/2011
決して耳心地のいい音楽ではないが、それほど難しい音楽ではない。80分を超す希望、平和への祈りは平坦なものではないし、2,3楽章の鐘は、印象的。佐村河内氏、独自の、苦悩、音楽への思いが充分に込められた大作。7 people agree with this review
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sac | 東京都 | 不明 | 20/July/2011
著書と同タイトルのCDがようやくリリースされたことは実に嬉しい。 イメージしていたよりも実際耳にしてみると暗さはそれほどないように感じました。 日本人でしかも現代音楽家でシンフォニストが居たのだと目の当たりにしました。ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチあたりの亜流を脱して新たなロマンティシズムに脱帽です。 このCDの一番すごいこところは、1枚なのに81分強も収録されていることです。通常だと2CDになっても不思議ではないのですが、価格的にもお得はもちろん、2枚に分かれてしまうデメリットはCDを入れ替える時間や行為で臨場感や余韻が断ち切れ冷めてしまうのですが、1枚でこれほどまでの充実度を通しで聴けるのは幸せに値します。もし、ワーグナーが晩年で交響曲を作っていたのならこのようなフレーズにしたのかもしれないというような響き、旋律が随所に見受けられます。 第一楽章・・・・おおがかりな導入部、主題があまりにも重く苦しく聴くには哀し過ぎるが聴き超えないといけない章。対位法が多く用いられる。 第二楽章・・・・ワーグナーチューバの響きがたまりません。弦楽の鎮魂歌か。一番の聴き所の章。 第三楽章・・・・ブルックナー風のフィナーレが格好いい。そして法悦の境、エピローグでは、マーラー3番の最終楽章のようなワーグナー風の美しく儚い旋律。 最近ではクミコさんの「合歓の孤悲」の作曲者でもある大友さんの解釈、テンポ、指揮者として超一流の技でしょうか、オーケストラもいうことないです。最良の録音の一篇。10 people agree with this review
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