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Mamoru Samuragochi

CD Symphony No.1 Hiroshima : Naoto Otomo / Tokyo Symphony Orchestra

Symphony No.1 Hiroshima : Naoto Otomo / Tokyo Symphony Orchestra

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Showing 16 - 30 of 31 items

  • ★★★★☆ 

    yass  |  大分県  |  不明  |  22/April/2013

    この作曲者や作品内容に於いては、許先生をはじめ既に多くのユーザーさんによって語られているので(私もほぼ同感)、私は演奏内容について書かせていただきます。これほどの曲ならば、もっと凄まじい緊張感に溢れた演奏が可能ではないだろうか。それこそ、聴き手が思わずゾッとするような容赦ない地獄絵図を描いてほしかった。セッションゆえの事情もあったとは思うが…。しかし、この不世出の作曲家の作品に光を当てるべく務めてくれた大友氏をはじめ、東響のメンバーや関係者の仕事には敬意を表したい。私も、他の指揮者の演奏で是非聴いてみたい。ケーゲルやテンシュテットが指揮していれば、凄かっただろうなあ…。現役指揮者なら、ラトル&ベルリン・フィルあたりどうかな?

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  • ★★★☆☆ 

    やまちゃん  |  兵庫県  |  不明  |  06/April/2013

    聴きました。労作です。大交響曲です。終には救済される為の長い長い葛藤 でした。しかし何でしょうか。どうしてもシネマティックな感じが抜けません。魂の、、、と言う割には救済部分がドラマのエンディングなんです。しかもマーラーの三番です。どんなに過酷な運命でも、年齢を超えられないんですね。大上段の悲劇なんです。どなたかマーラー、ブルックナーをも凌ぐ、とありましたが、あの悶えるような葛藤、深々とした寂寥感、そして昇華していく様は、その比ではありません。鳴りすぎるオーケストレーションにもなおさらその感を強くします。現実は聴こえてくる音より何倍も深刻なはずです。

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  • ★★★★★ 

    エーテルの風  |  長野県  |  不明  |  22/April/2012

    評価と言っても比較する対象が無いわけで、★5つは自分の好みと言う意味になりました。 もし私がこの曲でブラインドテストをされたなら、おそらくペッテション作曲の何かだろうと答えたように思えます。ペッテションの第7、第8交響曲の後継と言えるべき曲想と、それによく聴き込むと、例えば千住明作曲の「砂の器(=宿命)」のような雰囲気も盛り込まれ、やはり日本人作曲家なのだなと納得させられたりもします。とにかく現代音楽のような難解さは感じられず、日本以外の指揮者の演奏ででも是非聴いてみたくなる名曲です。

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  • ★★★☆☆ 

    R  |  京都府  |  不明  |  15/December/2011

    京都での全曲初演を聞いた感想から申し上げるなら、本当に「普通」の曲である。それはいい意味でも、わるい意味でもない。ただ、この長大な交響曲はすべて聞き通さなければ意味がないし、聞き通すべき作品であることは間違いないことのように思われる。 前半の楽章は音楽の流れがひたすら停滞し続ける。 さまざまな楽想はすべて「昇華」にいたらず、その手前でもがいたまま放置される。これはすなわち葛藤の音楽であるといえ、はきと申し上げて、きわめて流れが悪い。 しかし、この作品において最も重要な瞬間は最終楽章の、それも最後の数分間に訪れる。そこに聞こえてくるのは「救済」そのものである。それまできれぎれに聞こえてきたコラールは、曲尾にいたって、はじめて、光輝のなかに姿を現す。ここに至ってようやく、音楽はそれまでの流れの悪さから解放され、それまでの時間は、ただ最後の祈りのために必要な時間だったのだと理解されるのである。 惜しむらくは、その作品があまりに文学的に解釈され過ぎているという一語に尽きようし、それはその演奏解釈においても同様である。

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  • ★★★★★ 

    テリーヌ  |  大阪府  |  不明  |  26/November/2011

    ほんの20年ほど前までは「クラシック音楽の作曲界はこれからどうなっていくのだろう」と先行きを心配したのですが、特に今世紀に入ってから生き残る道が示されはじめたと思っています。その趨勢のなかで佐村河内さんは過去の遺産(マーラーやブルックナーなどの手法)も生かしつつ、それらとは違う世界を構築しているように感じます。第3楽章の高揚感・緊張感は素晴らしく、悲劇的な旋律でさえ聞き手の感情としては嬉しさを覚えます。三善晃さんの祝典序曲にも使われている金管の目立っている半音階下降が特に印象的でした。同名の著書を読んでからこのCDを買う決心がついたのですが、買って後悔ありません。交響曲第3番も書かれつつある(もうすぐ完成?)とのことで、CD化されることを希望しています。

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  • ★★★★☆ 

    たーさん  |  神奈川県  |  不明  |  30/September/2011

     わたしのような音の響きそのものを楽しむという水準の者が聴いても,いい曲だなと思う。じっさい,この曲には惹かれるところはいっぱいあるし,つけられた標題の示すところもそれなりに感じることはできているつもりだ。折りにふれてとりだして聴くに違いない。  ただ,たとえばベートーヴェンにしてもブラームスにしてもショスタコーヴィチにしても自分がどこの生まれかを示す痕跡を結果的に残しているなと感じられることを思うと,この曲が日本に生を享けた人の作品であるということがこの曲の「音楽」それ自体から伝わってこないのをどう考えたらいいのだろう。(民族主義で言っているのではない。だいいち,わたしたちの「くに」は単一民族でできているわけでもないことは周知のことだ。)まあ,これはわたしの感じ方に原因があるのかもしれない。標題が「広島」,「ひろしま」,「ヒロシマ」のどれでもなくローマ字で書かれているのも(外国をも念頭に置いたからかもしれないと思いながらも)わたしにはなじめない。そこに何か意味なり意図があるのなら,そういうことも理解できるようにわたしはなりたい。  

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  • ★★★★★ 

    マラ3マニア  |  東京都  |  不明  |  18/September/2011

    理屈は言いません。ただ最後に現れる救済の音楽が、私のこわばった心を溶かしていく。最近、結果を出そう、物事を自分の思いのままにしようと、とても緊張していた。そんな自分の気持ちを、この救済の音楽が救ってくれた。肩の力を抜いて、すべて大きな流れや成り行きにまかせようという、気持ちが自然と起きてきた。こんな気持ちにさせる曲は始めてだ。最近の夜は、時間があると、このCDばかり聴いています。きっと並みの人間の何十倍もの苦難の人生を歩まれている佐村河内さんだからこそ、作曲可能だったのでしょう。名演を残してくれた大友さんと共に、最大限の賛辞を送りたいと思います。

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  • ★★★★★ 

    アルマ  |  神奈川県  |  不明  |  26/August/2011

    この曲ほど今生で聴きたい曲はありません!ベルリンやウィーンの毎度の日本出稼ぎより、はるかに生で他の人たちとこの曲を聴く時間を共有したいとの思いでいっぱいです。  電車の中で3楽章の最後の部分を聴いていたとき、落涙というよりはほとんど号泣してしまいました。この曲の弱点をあげつらう人もいるでしょう。所詮音楽をどう受け止めるかは個人の自由なのですから。  でも混沌とした世界に現れた一筋の希望を難解な現代音楽ではなく、もっと多くの人たち、いや全世界の人たちと共感できる普遍性がこの交響曲にはあると私は信じる。

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  • ★★★★★ 

     |  埼玉県  |  不明  |  06/August/2011

    奇しくも広島原爆記念日の今日、このCDが我が家に届いた。作曲者の著書を既に読んでいる身にとって、やはりこのフィナーレは涙なくしては聞けなかった。心の底から作曲者にこの音を聞かせてあげたいと思った。 重く、辛い曲である。フィナーレの曙光も、漆黒の闇にいるからこその光であり、そしてそれはギリギリで命を繋ぎ止めている者の切なる祈りである。少なくとも私にはそう聞こえる。 広島、長崎そして福島、我々日本人は三度重い十字架を背負わされた。この曲は、あの日からずっと降ろすことのできない十字架を背負っている我々日本人が、心を糺して寄り添うべき曲だと思う。 佐村河内 守 作曲 交響曲第一番「HIROSHIMA」、現代の漆黒の闇に蒼く咲く奇跡の一曲。

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  • ★★★★★ 

    さくさくクランキー  |  東京都  |  不明  |  29/July/2011

    人によっては、日本人が今さら西洋19世紀風の交響曲を作ってどうすんの?と思うかもしないし、作曲者の過酷な運命に同情だけして終わってしまう人も多いと思う。でもこのCDには、交響曲を聞ききたい、体感したい、感動したい、という気持ちに応えるだけのものが入っています。純粋に音楽を、楽しむために聞いてほしいです。こういう曲を待ってた〜〜

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  • ★★★★★ 

    ルパン四世  |  静岡県  |  不明  |  26/July/2011

    大傑作。 ショスタコーヴィチに匹敵するか、それ以上の名作だと思う。 佐村河内守がいないクラシック音楽などありえない。 もう完成しているという、第二番も何としても聴いてみたい。

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  • ★★★★★ 

    ツネ  |  山形県  |  不明  |  24/July/2011

    作曲だけに生涯を賭けた個性がある。美がある。実験的手法で成功したライヒ等を例外に,無調性の頭でっかちな曲より,訊いていて心地よい。歴史に残る作品である。残ってほしい曲ではなく,残る曲である。

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  • ★★★★★ 

    tamek  |  山形県  |  不明  |  22/July/2011

    文句なしの傑作。ただし長木誠司氏の楽曲解説は疑問。第1楽章は次のような構成ではないかと私は考える。 00:00 a序奏部 02:54 b第1主題 03:50 c第2主題(弦によるコラール) 06:25 d小結尾 07:20 e第1展開部(新しい主題による) 09:22 f序奏部冒頭上昇音型の再現 09:34 g第1主題の再現 10:26 h第2主題の再現(管によるコラール) 11:39 f第2展開部(新しい主題による) 17:09 jコーダ。 cとhは最初のほうが違うメロディーになっているが、05:30あたりと11:05あたりを聞き比べると実は同じ主題だと分かるでしょう。 eの新しい主題は序奏部や第1主題部の途中03:13あたりに断片的に出ている動機から作られていると思われます。 fのホルンで始まる鬱々としたメロディーが延々続くところがこの曲の特徴でしょうか。第1展開部、第2展開部とも、ドラマティックに盛り上がった頂点で第1主題が登場するので形式感もバッチリです。 以上私の勝手な解釈なのでご注意下さい。

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  • ★★★★★ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  21/July/2011

    決して耳心地のいい音楽ではないが、それほど難しい音楽ではない。80分を超す希望、平和への祈りは平坦なものではないし、2,3楽章の鐘は、印象的。佐村河内氏、独自の、苦悩、音楽への思いが充分に込められた大作。

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  • ★★★★★ 

    sac  |  東京都  |  不明  |  20/July/2011

    著書と同タイトルのCDがようやくリリースされたことは実に嬉しい。 イメージしていたよりも実際耳にしてみると暗さはそれほどないように感じました。 日本人でしかも現代音楽家でシンフォニストが居たのだと目の当たりにしました。ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチあたりの亜流を脱して新たなロマンティシズムに脱帽です。 このCDの一番すごいこところは、1枚なのに81分強も収録されていることです。通常だと2CDになっても不思議ではないのですが、価格的にもお得はもちろん、2枚に分かれてしまうデメリットはCDを入れ替える時間や行為で臨場感や余韻が断ち切れ冷めてしまうのですが、1枚でこれほどまでの充実度を通しで聴けるのは幸せに値します。もし、ワーグナーが晩年で交響曲を作っていたのならこのようなフレーズにしたのかもしれないというような響き、旋律が随所に見受けられます。 第一楽章・・・・おおがかりな導入部、主題があまりにも重く苦しく聴くには哀し過ぎるが聴き超えないといけない章。対位法が多く用いられる。 第二楽章・・・・ワーグナーチューバの響きがたまりません。弦楽の鎮魂歌か。一番の聴き所の章。 第三楽章・・・・ブルックナー風のフィナーレが格好いい。そして法悦の境、エピローグでは、マーラー3番の最終楽章のようなワーグナー風の美しく儚い旋律。 最近ではクミコさんの「合歓の孤悲」の作曲者でもある大友さんの解釈、テンポ、指揮者として超一流の技でしょうか、オーケストラもいうことないです。最良の録音の一篇。

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