Der Fliegende Hollander: Kusej Haenchen / Netherlands Po Uusitalo R.lloyd Naglestad
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 03/July/2011
大成功を収めたバイロイトのクプファー演出以来、読み替え演出の格好のターゲットである『オランダ人』。心理演出の大家であるクシェイとしても、一度はやってみたかった演目だろう。クプファー版では舞台が19世紀であることが、読み替えの欠くべからざる前提だったが、この舞台では時代は完全に現代。第1幕では豪華船でクルーズを楽しむ金持ち一行が、嵐と幽霊船に遭遇するといった趣向。第2幕はスポーツジムの女性更衣室で、そこでただ一人、糸紡ぎに励む時代錯誤のゼンタは完全に皆から浮いている。ゼンタとオランダ人、双方とも相手に救済の願望を投影したあげく、すれ違い、つまり悲劇に至るという過程はよく描けているが、各種読み替えが氾濫する中では、いまひとつの決定的なインパクトに欠けるか。普通とは逆に幽霊船の船員たちを手前側に配し、この演出家らしい群衆処理の巧みさを見せる第3幕第1場が一番見応えがある(ちなみに、ディスクにはバックステージの特典映像があるが、演出家自身が出てきて、ベラベラ演出意図を喋ってしまわないのは好印象)。指揮は素朴な手作り感が取り柄だが、カラヤンのような金ぴかで滑らかな音楽の方が、演出意図には合ったかもしれぬ。ネイグルスタードは歌、演技とも素晴らしく、この上演の大収穫。スキンヘッドのウーシタロも「異世界人」ぶりは文句なしだが、声が立派なだけではなく、歌そのものに演技力があれば、なお良かった。ダーラント、マリー、エリックはオリジナルと全く違った人物設定だが、いずれも好演。特にクプファー版ではゼンタの身を思いやる善人だったエリックは、第2幕ではプールに侵入した幽霊船の船員たちを撃ち殺してしまう危ない男で、人物配置上ではオリジナルの位置に戻っているが、これがエンディングの伏線にもなっている。7 people agree with this review
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