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Mahler (1860-1911)

CD Complete Symphonies : Klaus Tennstedt / London Philharmonic, etc (Studio & Live Recordings)(16CD)

Complete Symphonies : Klaus Tennstedt / London Philharmonic, etc (Studio & Live Recordings)(16CD)

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Showing 16 - 21 of 21 items

  • ★★★★★ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  01/June/2011

    セッション録音では、旧商品の項にも書いたが、1,2,3,4,5,6,9番などが優れている。それだけに、LPOというオケの技量とアビーロードという分離の悪く狭い音場の録音が惜しまれる。当時からオケや録音には強い不満はあったが、ヒューマンな解釈が好きで愛好してきた。クーベリックのDGのセッション録音同様、全集としての一定の統一感や安定感という質の高さは高く評価でき、ライヴ盤が出てこない状態であったら、これだけでもマニア受けする全集という位置づけだっただろうが、その後出てきたライヴの凄絶さ(U先生のような言い方)を一度聴いてしまうと、このセッション録音には指揮者の芸術の全貌をとらえきっていないもどかしさを抱かざるを得ない。後年、EMIが発売した90年前後の5、6、7番のライヴ盤も一緒に入っているが、この鬼気迫る表現を聴いてしまうと、セッションの全集は幾分薄味で、もう少しマエストロが生きながらえて、CSOのようなしかるべきオケでライヴ録音の全集に再挑戦したら、と惜しまれる。鬼籍に入った以上、厳しい言い方をすると、70年代後半に「東独の無名指揮者だから」とばかりに先見性のないやっつけ仕事でお茶を濁した大手レコード資本に対して残念に思う。この良心的な値段はマエストロへの贖罪のなせる業かと皮肉すら言いたくなるが、このシリーズが新譜で出ていた頃の昔はLP1枚2500円だったのだから、当時、少年だった小生は好きな曲しか買えず、今のファンは実に幸せである。全集もEMIライヴも既にお持ちという人はもう要らないが、未聴の人は、この値段なのでこれを機にもっておいて損はない。さらに、LPO以外にも、ボストンやシカゴ、NDRやCOAなどとの共演の放送録音があるので、正規盤発売を強く願いたい。

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  • ★★★★★ 

    蓮華人  |  千葉県  |  不明  |  29/May/2011

    違和感ない自然な拍節感で、どんどん推進していく。時に猛烈なアッチェランドもかますが、音楽は歪まない。ロンドンフィルも持てる機能を超える性能を示し、テンシュテットの棒に応えている。マーラーが求めた世界が、聞きやすく面白く楽しめ、また深々とした感慨を全作品から導き出してくれる。ブラボー!

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  11/May/2011

    近年様々なライヴ録音が発掘されることによってその実力が再評価されつつあるテンシュテットであるが、テンシュテットによる最大の遺産は、何と言っても1977年から1986年にかけてスタジオ録音されたマーラーの交響曲全集ということになるのではないだろうか。テンシュテットは、当該全集の掉尾を飾る第8の録音の前年に咽頭がんを患い、その後は放射線治療を続けつつ体調がいい時だけ指揮をするという絶望的な状況に追い込まれた。本盤には当該全集のほか、咽頭がん発症後の数少ないコンサートの記録である第5、第6及び第7のライヴ録音がおさめられているが、これらもまたテンシュテットの遺した偉大な遺産であると言えるであろう。テンシュテットのマーラーの交響曲へのアプローチはドラマティックの極みとも言うべき劇的なものだ。これはスタジオ録音であろうが、ライヴ録音であろうが、さして変わりはなく、変幻自在のテンポ設定や思い切った強弱の変化、猛烈なアッチェレランドなどを駆使して、大胆極まりない劇的な表現を施していると言える。かかる劇的な表現においては、かのバーンスタインと類似している点も無きにしも非ずであり、マーラーの交響曲の本質である死への恐怖や闘い、それと対置する生への妄執や憧憬を完璧に音化し得たのは、バーンスタインとテンシュテットであったと言えるのかもしれない。ただ、バーンスタインの演奏があたかもマーラーの化身と化したようなヒューマニティ溢れる熱き心で全体が満たされている(したがって、聴き手によってはバーンスタインの体臭が気になるという者もいるのかもしれない。)に対して、テンシュテットの演奏は、あくまでも作品を客観的に見つめる視点を失なわず、全体の造型がいささかも弛緩することがないと言えるのではないだろうか。もちろん、それでいてスケールの雄大さを失っていないことは言うまでもないところだ。このあたりは、テンシュテットの芸風の根底には、ドイツ人指揮者としての造型を重んじる演奏様式が息づいていると言えるのかもしれない。いずれにしても、本盤におさめられた演奏はいずれも圧倒的な超名演であり、楽曲による当たり外れがないと言えるが、とりわけ咽頭がん発症後のライヴ録音である第5〜第7については、死と隣り合わせの正に命がけの渾身の超名演であり、我々聴き手の肺腑を打つのに十分な凄みのある迫力を湛えていると評価したい。オーケストラはいずれも必ずしも一流とは言い難いロンドン・フィルであるが、テンシュテットのドラマティックな指揮に必死に喰らいつき、テンシュテットとともに持ち得る実力を全面的に発揮させた渾身の演奏を繰り広げていると言えるところであり、本名演に大きく貢献しているのを忘れてはならない。マーラーの交響曲全集はあまた存在しており、その中ではバーンスタインによる3つのオーケストラを振り分けた最後の全集(1966〜1990年)が随一の名全集と言えるが、聴き手に深い感動を与えるという意味において当該バーンスタインの全集に肉薄し得るのは、本盤のテンシュテットによる全集であると考える。それにしては、本盤の価格は異常な廉価と言えるのではないか。テンシュテットによるマーラーの交響曲全集がはじめて発売されたのは確か1987年頃であり、私も学生時代にアルバイトで稼いだ金で購入したが、その価格は何と37500円であった。しかも、当該全集には、テンシュテット自身が演奏の出来に満足していないということで、交響曲「大地の歌」が含まれていなかった。ましてや、その後に録音されたライヴ録音の第5〜第7は当然のことながら含まれておらず、それらの演奏をすべて網羅した本全集の価格が3080円というのはとてつもない廉価であると言える。同じくEMIにライヴ録音したシカゴ交響楽団との第1(1990年)が含まれていないのが残念ではあるが、演奏の素晴らしさと低価格を考えると文句は言えまい。いずれにしても、本盤は、最高の演奏内容のマーラーの交響曲全集をできるだけ安い価格で購入したいというクラシック音楽ファンには第一に推薦したい至高の名全集と高く評価したい。

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  • ★★★★★ 

    まっこ  |  千葉県  |  不明  |  11/May/2011

    テンシュテットのマーラーはほとんど持っている。興奮する演奏だ。ただ第6,7番のスタジオ録音だけどうしても入手出来なかった。ライブは何回も再発されるのに。ライブもいいけどスタジオの方がかちっとまとまっているらしい。つまり自分はこの2曲だけのためにこの全集を予約した。価格が安いのでまあいいか、と思ったがなんとなく複雑な気分である。

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  • ★★★★★ 

    小籠包  |  神奈川県  |  不明  |  04/May/2011

    クラシック音楽が好き、とくにディスクの収集(蒐集か)が好きな人は、恐らく何度も経験することだ:自分が一生懸命集めた音盤が、リマースターがしてあればまだ許せるが、メチャクチャ低価格で全集ボックスとして発売される。私にとって、まさにこれがその典型的な例になってしまった。 マーラーの交響曲全集はいろいろな指揮者、いろいろなオーケストラによる演奏で、現在市中に出回っていて比較的入手しやすいCDは恐らく10通りくらいと思う。それらをだいたいすべてを聴き比べた上で筆者がもっとも気に入っているセットが、このテンシュテット、ロンドンフィル他によるマーラー交響曲全集である。加えて、これもちょっと通好みであるが、5−7番のライブ録音も付いている。それが3,000円である。。。安い。買いだ。良い時代だな、と思う前に、正直、力が抜けた。 テンシュテット・ロンドンフィルのマーラー交響曲全集のどこが良いか。ひとことで言うと程よい狂気が破綻一歩手前で纏まっているあたりか。もう少しでやり過ぎになる一歩手前で綺麗にコントロールされている。興奮させられるが嫌味ではない。全集として極端なハズレが少ない、というかファンとしては、ない。 敢えていうと…、 録音した当時のロンドンフィルが、もうちょっとパワーがあれば、と思わなくはない。それから、録音をした時期がアナログからディジタルへの過渡期で、許せないほどではないが、アナログの音である。あと、私が今まで聴いたことがあるシンフォニーの中で、すべての作曲家のなかで最も好きな交響曲は、マーラーの9番であるが、これがこのテンシュテット、ロンドンフィルのセットではちょっと印象薄な点か(バーンスタインのベルリンフィル一期一会ライブとか、カラヤンのライブとか、小澤ボストンのお別れライブとか、個性的な演奏がが多すぎるかもしれない)。 マーラーが好きな人、聴いたことがない人、お薦めでっせ!

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  • ★★★★★ 

    TKOクラシック  |  神奈川県  |  不明  |  30/April/2011

    クラウス・テンシュテット[1926-1998]は、旧東ドイツで活動していため、その当時有名ではなかった。71年に西側に出て、83年にロンドン・フィルの首席指揮者になっている。まだ、カラヤン、バーンスタインをはじめ巨匠たちが綺羅星のごとく数多く活躍していた。当時、マーラー全集については、クーベリック、ショルティ、バーンスタインの旧盤あたりぐらいだったか、今のように、多くのマーラーの録音がなかったと思う。そんな中で、あまり知られていないテンシュテットがマーラー集を出したから驚いた。シカゴ響に招かれながらも85年に癌が発病・・・。ベルリン・フィルとのワーグナー管弦楽曲集のワルキューレを聴いたときの瑞々しさは今でも覚えている。まだ多くの巨匠たちが存在し、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルなどとの録音が数多く残っていないのは残念だ。学生の時、次々とカラヤンやバーンスタインが新盤をだすので、少ないお小遣いはそちらに流れていった。今回のこの企画、タイムセールで2000円代で、このマーラー全集しかも別テイクのものも入っての値段は信じられない、当然、もう一つのボックスと二つとも大人買いをした。テンシュテットには申し訳ないが、ありがたい。テンシュテットのマーラーは、バーンスタインとは違った新鮮さがある。説得力もある。今日までロングセラーとなったことには多くの支持あるからだと思う。かなわぬものだが、ベルリン・ウィーンあたりで、ブルックナー、マーラー集など残していたらと思う。セットが届いたらしばらくはテンシュテット三昧ができる。

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