Opera Arias : Lezhneva(Ms)Minkowski / Sinfonia Varsovia
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AandG | 愛知県 | 不明 | 15/June/2011
ここ20年ほどロッシーニの最前線を牽引してきた、バルトリやカサロヴァといった先輩が、声の転換点に差し掛かっているのか“ドス”が目立つ様になり、彼女たちのデビュー当時のようなストレートな歌唱が恋しくなってきた昨今、現れ出でた驚異の若き才能。どの声域も無理なくまろやかに響き、技巧的な難所でも全く力みが感じられないアジリティ。ミンコフスキの即物的な指揮にもよるのかもしれないが、全体に表現がイタリアの強烈な色彩というより、淡彩に傾きがちで、ここぞ、という箇所で控えめで、鮮烈な印象が薄いのは、若さゆえかもしれない。レパートリー的に超高域が必要となる楽曲もないし、メッツォなのか、低域にも強いソプラノ・リリコなのか判断しかねるが、真珠の連なりを連想させる鮮やかなコロラトゥーラや趣味の良い音楽性に誰も抗うことは出来ないであろう。桁外れの可能性を湛えたソロ・デビュー盤にまずは乾杯!4 people agree with this review
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angel | 東京都 | 不明 | 12/June/2011
ここでは若きメッゾと紹介されていますが、アルバムの表記はソプラノです。確かに暗き森や、麗しき光がなどソプラノのアリアを悠々と歌いこなしています。しかしながら、声の色合いはまさにメゾからアルトの暗い音色です。上から下までほとんど均一の美声で、高音を張り上げたりするようなことも、低音を押し出すこともないのです。アジリタの技術もまさに真珠の粒のごとく美しく、欠点がないのです。強いて言えば、出来すぎてしまうので、他の歌手なら力まかせに歌う時に得られる、感情の表出に欠けています。そういうわけで、勇ましさや、かわいらしさが伝わってこない気がします。チェネレントラの最後のアリアの超絶技巧を、実際の舞台ではどんな顔をして歌うのか見てみたいものです。CDの録音では、まるで、すまして仏頂面にしか聞こえてこないのです。オテロやウイリアムテルのアリアはしっとりとコントロールの完璧さが際立つ名演でした。大好きなロッシーニ歌いのメゾがまた一人現れて幸せです。3 people agree with this review
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