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Beethoven (1770-1827)

CD Beethoven Symphony Mo, 5, Blackwood Symphony No, 1, Wagner, Mendelssohn : Munch / Boston Symphony Orchestra (1960 Tokyo Stereo)

Beethoven Symphony Mo, 5, Blackwood Symphony No, 1, Wagner, Mendelssohn : Munch / Boston Symphony Orchestra (1960 Tokyo Stereo)

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  • ★★★☆☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  09/June/2011

    本盤は1960年ミュンシュ69歳の頃、日本におけるライブ演奏録音であります。先ず「運命」交響曲は演奏タイム@6’28A11’24B5’32C8’49と反復演奏も無い為もあって短い仕上げで同じくミュンシュ/BSOによる1955年スタジオ録音の@6’01A10’44B5’31C9’26(LP時代「未完成」とのカップリングで親しんだ演奏です)と比べて同傾向であることが分かります。第1楽章きついアタックで大変迫力に満ちその生命力の燃焼度は凄いです・・・正にミュンシュのベートーヴェンと言えましょう。録音自体はマァこんなもので重たい低音と相俟ってやや単純な構成音になっているのは仕方ありません。第2楽章はやや軽快になっているのは助かります。最終楽章でもメリハリが効きすぎて切れば血しぶきの散る様なきつさ は尋常ではありません、指揮台を踏み込む音や途中で拍手?が入るのもライブとは申せミュンシュの凄まじさからの導きなのでしょう。とかく外面的効果に気にとられがちになる演奏とは思いますが演奏芸術のしからしむる処でしょう、もう一つのブラックウッドの交響曲についてはミュンシュは本盤1960年ライブ録音(@7’45A5’18B5’21C7’50)の他に1958年の録音分(@9’05A6’51B6’22C10’53)がありタイム上は少し差がありますがいずれにしても私は本盤で初めて聴いた次第です。今や忘れられた様な感じの米国現代作曲家ブラックウッドはメシアンやヒンデミットに師事していたということですがこの演奏ではそんなに抽象的作品ではなく第1楽章管楽器とティンパニーで開始され少しその錯綜感に聴く側は戸惑うものの基調は活発な感じ、続く第2楽章は打って変わって静かな運び。第3楽章では管楽器のテーマが次々なぞられます。最終楽章は初め弦が重くスタートし次第に高揚して行きます。ゆっくり管が主題を出して後、若干抽象風に流れますが緊張感でそれを救い更に経緯があるものの静かな場面に移って最後消え入る様な〆は印象的です。本盤ミュンシュ ファンにとっては必聴の盤でしょうが一般的には先ずOKランク以上でどうでしょうか。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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