Ma Vlast: Netopil / Prague So
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 12/April/2011
スメタナの交響詩「わが祖国」については、楽曲の性格もあり、かつてはチェコ出身の指揮者による名演が幅を利かせていた。古くはターリヒにはじまり、アンチェル、スメターチェク、クーベリック、ノイマン、コシュラーなど、錚々たる重鎮指揮者が民族色溢れる名演を繰り広げてきたのである。もちろん、ドラティ、マタチッチや小林研一郎などの名演もあったが、「わが祖国」の演奏様式に大きな影響を与えるほどではなかったのではないかと考えられる。このような中で、2001年に録音されたアーノンクール盤は、これまでの演奏において主流であった民族色を全面に打ち出す演奏とは異なり、かかる民族色を極力排した純音楽的なアプローチによって、同曲に新しい光を当てた斬新的な名演であり、同曲の演奏様式にある種の革命を起こすような衝撃的な演奏でもあった。チェコの音楽界も、前述のようなお歴々が鬼籍に入り、新しい世代が活躍するようになったこともあって、アーノンクール盤の影響を反映したかのように、民族色をやたら強調するという同曲の演奏様式にも大きな変化の波が押し寄せてきているのではないだろうか。そのような変化の息吹を感じさせる名演が、昨年発売されたフルシャ&プラハ・フィル盤であった。本盤におさめられた、チェコの期待の若手指揮者ネトピルによる演奏も、このような一連の変化の流れの中で生み出された素晴らしい名演と高く評価したい。ネトピルは、もちろんベースには祖国への深い愛着や、それから生じる民族色の濃さがあると思われるが、かつてのお歴々の演奏のようにそれをいささかも強調していない。この点は、前述のフルシャの演奏と同様であろう。大きく違うのは、フルシャは、楽曲の持つ美しさを際立たせた優美な演奏を心掛けていたが、ネトピルは、各交響詩の性格の違いを強調させた、メリハリのある演奏を行っている点であると考える。トゥッティにおける強靭さから、繊細な抒情に至るまで、表現の幅は桁外れに極大であり、畳み掛けていくような気迫や若さ故の力強い生命力にも不足はない。まさしく、前述のフルシャ盤と並ぶ、21世紀における「わが祖国」の新時代を象徴する演奏の具現化であり、今後の同曲の演奏の基調となっていくことが大いに期待される名演とも言える。録音も鮮明であり、素晴らしい高音質に仕上がっている点も高く評価したい。6 people agree with this review
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