Dinastia Borja : Savall / Hesperion XXI, La Capela Reial de Catalunya (3SACD)
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j70515 | 東京都 | 不明 | 07/March/2011
圧倒的な歌唱力と演奏テクニック。そして構成バランスによって 絢爛豪華な響きに目を見張る演奏です。ただし、サバールのこの シリーズは演奏主体ではなく、歴史的事件に主眼をおいて音楽が 紡がれていく展開ですので、どっぷりと音楽芸術にひたれるという 物ではありません。 素人の私の見解ですのであくまでも参考まで。 ボルジア一族の歴史と題された今回のシリーズですが、先に書きま したように音楽は絢爛豪華な大理石のような肌合い、あるいは黄金の 肌合いといっても良いような壮麗な世界が広がります。きっとこの時代を 生きた人々は、壮麗な教会や王宮でこの音楽を聞くことで、神の偉大さ、 王の権威を感じづにはいられなかったことでしょう。しかしながら、音楽を 離れた政治や権力の世界では想像を絶するような権謀術数と人間のエゴの 渦巻く世界が繰り広げられています。このギャップがあまりにも激しい 事に驚かされ、改めて歴史の本を買って勉強しようと、などと思わずには いられなくなりました。 音楽については、ジョスカンなどの作品が多く取り上げられ、ヒリアード の演奏とは違った、合唱とブロークンコンソートの響きが好ましくこれはこ れで魅力が沢山あります。 ただ、「5月のバラが咲く頃」などのセファルデ ィーなどの曲は、絢爛豪華な王宮で演奏されるものではなく、吟遊詩人や ジプシーが演奏しただろう曲ですのでもっと土着的に例えばこのCDの最後の 方に入っているムーア人の追放をテーマにした即興音楽のように演奏して欲し かったなあと思います。 このCDはサバールにとっては渾身のリリースと言えるかとは思いますが、歴 史に興味がなく、学問的に音楽を聞くでもなく、単に音楽を聞き流す方にはつ まらなく、そのような方には推薦できないかもしれません。5 people agree with this review
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