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Beethoven (1770-1827)

CD Sym, 6, : 宇宿允人 / / フロイデ Po +mozart: Sym, 39,

Sym, 6, : 宇宿允人 / / フロイデ Po +mozart: Sym, 39,

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    Pianist  |  東京都  |  不明  |  30/June/2011

    仕方のないことではあるが、先入観なしに聴く事の難しいCD。宇宿氏への好き嫌いもあろうし、演奏そのものの持つヴォルテージは高くとも(やはり)寄せ集めオケであり、かつパートによっては技術的レヴェルに偏りも大きい… そしてこのコンサートが宇宿氏の最後のステージであり、発病後・闘病中のコンサートであるという状況もある。解説によれば当日のコンサート・プログラム冊子に添えて宇宿氏の病状を告げるメッセージが配布されたという。つまり演奏者側も聴衆も、迫り来る「時の終わり」を意識せざるを得なかった場での演奏ということになる。こうした実情は演奏そのものに少なからず影響するものであるが、それを「その場に居合わせなかった」人たちが、「永久に繰り返し聴く事のできる」CDとして耳を傾けるとき、批評というものはどういう形を採るべきなのか… 「田園」を聴き始めて、いつにも増してゆったりとしたテンポ、しかしただならぬ静謐さと奇妙に澄み切った情感が伝わって来、まるで水墨画の世界に描かれた「田園」だ… と思いながら解説に目を通し始めて、上述のような背景を知った。なるほど一音一音を慈しむようなフレージングで、遅いテンポにもかかわらずコケ威しのような重苦しさもない。こうした浄化された演奏を可能にする時間というものがどの演奏家にもあるのかもしれない。しかしその多くの場合が「死」と隣り合わせの時である、というのは果たして必然の条件なのだろうか? 病身を圧して桐朋オケの合宿に出向いてMozartのDivertiment K.136を美しく演奏した斉藤秀雄、亡くなる10ヶ月ほど前にVPOと共に来日してBeethovenの第七を振ったカール・ベーム、難聴と不思議な死の予感を感じながら演奏した逝去二ヶ月前のフルトヴェングラー/BPOのベートーヴェン第一、晩年のチェリビダッケのいくつかの演奏… こうした演奏記録を思い起こした。それが仮に感傷的な思い込みだったとしても、この「田園」ではオケのメンバーが指揮者に注意深く眼差しを向けつつ、いつも以上に互いの音を聴きあってアンサンブルを作り上げている気力が伝わってくるのは事実。決して世に言う「名演奏」ではないが、これはこの指揮者が到達しえた心境と高みを聴き取り、後世に伝える意味で重要な意味を持つ記録であり、更に「それプラスα」を求め得るディスクではないだろうか。公平に聴いて、少なくとも何年か前にリリースされた引退後のジュリーニの「田園」とは比べものにならないくらい素晴らしい。この「田園」があまりに特殊で聴くのに集中力を要したので、一枚目のMozartはまだ聴いていない。今の段階で5つ星まではつけられないので、この評価。共感しえる聴き手には素晴らしいCDになるはず。

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