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Bach, Johann Sebastian (1685-1750)

CD Die Kunst der Fuge : Foccroulle (Organ)(2CD)

Die Kunst der Fuge : Foccroulle (Organ)(2CD)

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    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  10/February/2011

    個人的にこれまで、オルガン演奏による「フーガの技法」は良い印象がありませんでした。何より一音一音、ほんの僅かの響きの協和一つ一つにまで、緻密に編まれたタペストリーのように、隅々まで意味を有するこの作品を、近代以降のオルガンによる大音量と残響の中に放り込まれると、フランドル楽派にも匹敵する繊細な線的対位法が消し飛んでしまうように感じられました。ヴァルヒャやアランなど往年の巨匠の演奏でも、最近の優秀な録音によるいくつかの演奏でも、これは変わりませんでした。Bernard Foccroulleによる演奏は、これまでのオルガンによる「フーガの技法」と全く違う、ペダルと残響を厳密にコントロールし、一つ一つの声部、一音一音が完全に独立しほとんど混濁なく、しかも互いに絡み合い音響を築いて行きます。これはBach時代のチューリンゲン地方の名器を詳細に調べて制作された楽器の功績も大きいでしょう。とにかくこんなにクリアな響きのオルガンは聴いたことがありません。Foccroulleの演奏は「フーガの技法」の音構造を、あくまで厳格にインテンポで構築していくことにのみ的を絞ったもので、音響的な効果や情緒的な表現とは全く無縁ですが、この限りなく客観的で透徹した演奏によってこそ初めて「フーガの技法」の西洋音楽史上類の無い世界が姿を現します。一切の理由付けの無い、ただ「音楽そのもの」の感動としか言いようの無い「フーガの技法」の純粋な世界を、オルガン演奏で実感することができたのは、自分にとって初めてかも知れません。「フーガの技法」の決して多くはない、お薦めできる演奏の一つと思います。Foccroulleによる解説、オルガン製作者によるコメント、各曲の演奏形態の詳細情報から、楽器の美しい写真にいたるまで、CDとしても(輸入盤しか知りませんが)非常に誠実で充実したものです。

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    六里庵  |  神奈川県  |  不明  |  07/November/2010

    「フーガの技法」をオルガンで弾くならこうあるべきと思わせる圧倒的な力量による突き抜けた演奏に久々に出会った思いがする。「フーガの技法」がチェンバロ演奏を想定して作曲されたというのが現在の標準理論だとしても、それでもオルガン再現の効果は格別だ。Contrapunctus 1や6のオルゲルプンクト(!)、Cp.7の cantus firmus風の拡大主題、未完フーガの滔々たる和声的対位法の流れ。フォクルールの構想力と理知的表現によるみごとなリアリゼーションは、ヴァルヒャ以来のこれからの標準となるべきものではないか。2007年ドミニク・トマ製作のオルガンは18世紀前半チューリンゲンのトロスト・オルガンを参照したもので、対位法のクリアな響きとともに柔らかな音色が美しく、フォクルールは多彩なレジストレーションを駆使して各曲の個性を際立たせている。未完のフーガは、未完成版とフォクルールによる完成版の2つのバージョンが収録されている。完成バージョンの方は、既出の3主題に基本主題を加えた4主題を一度重ね合わせただけの最小限の提示部を付加して終わっている。注目点は、第4主題として、ノッテボームが提唱した基本主題そのもの(Cp.1の主題)ではなく、付点リズムによる変形主題(Cp.5〜7などの主題)を用いたことだ。基本主題を用いた場合には現れる不協和音が無理なく解消されるほか、次のような興味深い構造が現れる。つまり、基本主題の音符数が12であるのに対して、この付点付き変形主題では14となるため、第1主題7音符(BACH=2+1+3+8=14の1/2)、第2主題41音符(J.S.BACH=9+18+14=41)、第3主題4音符(BACHの音名による)、第4主題14音符(BACH=14)というように、4主題ともすべてBACHの名前と関連付けられ、完成後にはContrapunctus 14となるはずだったこの曲が完全にBACHの名で埋め尽くされることになる。フォクルール自身は触れていないが、この部分もバッハの意図再現の上で、また一つのキーとなるのではないか。しかし、この第4部をフルに展開して演奏してみせて欲しかったと思うのは私だけだろうか。(なお、Zoltan Gonczもこの付点リズムによる変形主題を用いて補完作曲している。)

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