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Bruckner (1824-1896)

CD Comp.Symphonies:Inbal/Frankfurt Rso

Comp.Symphonies:Inbal/Frankfurt Rso

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  • ★★★★☆ 

    かっぱ人間  |  大分県  |  不明  |  25/September/2018

    3、4、8番が第1稿、ヘ単調、0番、サマーレ、マツッカによる9番の完成版が含まれた、貴重な全集である。一応、ノヴァーク版使用となっているが、例えば2番の2楽章最後の部分でノヴァークのスコアではクラリネットになっているところがハース版のホルンに変更されたり、7番の2楽章では打楽器が省略されるなど、完全にノヴァーク版のスコアどおりではなく、随所にハース版の要素が含まれており、インバルの綿密なスコアの比較研究の後を見ることができて興味深い。 ハース版主体の全集としては、朝比奈隆の3回目かヴァント(1番はウィーン稿)、ノヴァーク版主体ではヨッフムの新旧ということになるが、第1稿主体ではインバルがベストではないだろうか。 ただし星四つにしたは、海外版では解説にこうした版の問題をあまり深く記しておらず、ノヴァークの名前が一切書かれていないこと、できれば紙ジャケットを初出のデザイン(ブルックナーの肖像がテレビや電光掲示板に映し出されており、面白かった)にして欲しかったという、二点を差し引いたためである。

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  • ★★★★☆ 

    ヒューブーン  |  静岡県  |  不明  |  23/May/2014

    初稿という「意義」以外には、さほど魅力のある演奏群とは言えない。僕も購入してから数度聴きなおした記憶があるのは第3番だけで、それも第2楽章に関しては初稿の方が好きだからという、「演奏」でなく「譜面」がその理由だ。 そもそもインバル氏には、リスナーに対するサーヴィス精神というのが皆無なように思える。自分の個性を押し出そうという自己顕示欲も皆無。「ただひたすら楽譜を忠実に再現することに徹した職人の結晶が作品として現れたような全集」と言える。 ただその分、統一感というものは疑問をはさむ余地もなく、全集としてのまとまりと言う「意義」、そして冒頭で述べた初稿としての「意義」は計り知れない。あとは好きか?好きでないか? リスナーの好みの問題だと思う。*評価 は、意義と自分の好みとを、やや意義よりに折半した結果。

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  • ★★★★☆ 

    メヌ  |  広島県  |  不明  |  29/March/2011

    偏愛している全集です。駄耳ですがこんなにキレイなブルックナーはそれまで聴いたことがありませんでした。 あと、はじめて聴いた第1稿にはびっくりしました。 4番なんかはほとんど違う曲。面白かったけど戸惑いました。最近では第1稿の方が気に入ってます。へんな引き合いかもしれませんが「禿山の一夜」もRコルサコフが手を入れたものより、オリジナルバージョンの方が好きです。Rコルサコフ版は整っている分、安い映画音楽かイージーリスニングみたい。

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  • ★★★★☆ 

    恐怖のタヌキ男  |  不明  |  不明  |  20/October/2010

    インバルによる全集の値下げ再発売で、交響曲第3,4,8番第1稿世界初録音と、ヘ短調、0番、9番フィナーレを含むものであり、第1稿はこの後新録音が続いているものの、インバルの価値は減じません。曲により、2番はキャラガンの第1稿が出ていなかったためノーヴァク版によるもの、7番をなぜ書き直しとなるノーヴァク版を使ったのか、また、9番のフィナーレはより優れたものが出ているため、その点では問題もあるものの、インバルによる意欲は強く、今日でもいいものです。特に、ヘ短調、0番、3番、5番、6番、8番が秀逸、インバルは都響とブルックナーを取り上げており、2番のキャラガン第1稿や、9番のサマーレ、マツッカ、フィリップスによるフィナーレもやって欲しいものです。期待しています。

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