Backhaus Last Salzburg Recital 1968
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mari夫 | 東京都 | 不明 | 03/July/2015
記録芸術は、ステージだけでアーティストと接するのとは異なる種類の体験を許容します。つまり68年の、最後のザルツブルグ出演のこのバックハウスのベートーヴェンと、それ以前、たとえば二種類の全集や50年代中頃のカーネギーホールでのそれとを比べてしまうというような。ただこの巨匠をステージだけで聞き続けてきた人には、過去の栄光の上にここでの演奏を感慨深く聞くことが可能でしょう。まだ充分にダイアミックに(たとえば「月光」のフィナーレ)弾いているし、バックハウス独特の底光りする音も聞くことが出来るからです。けれども、過去の演奏と直接比べてしまうというレコード鑑賞家の「悪癖」を出してしまうと、やはりこの演奏は、66年のライブと比べても、何処か運指に滑らかさを欠いたり、張りに乏しかったりという不自由を感じさせてしまいます。とくにステレオ全集でも12、17、26番は演奏も録音もとくに素晴らしい曲目なので(14番は、演奏はいいけれども、最も初期なので音質の点でバックハウスのピアニズムを味わいきれない)。そういう聞き方は不幸なんだろうと思いつつ、やはり☆は三つまでに留めておきます(三つ半くらいでいいかも)。0 people agree with this review
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