Carmen: Eyre Nezet-seguin / Met Opera Garanca Frittoli Alagna Kwiecien
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みんなのまーちゃん | 東京都 | 不明 | 11/September/2019
バルツァ・カレーラス以来の名コンビ。国内盤が出て良かった。 このMETの新演出の初日舞台は当初ゲオルギュー・アラーニャ(元)夫婦の出演予定だったが、この二人が離婚することになって、アラーニャ出演日のカルメンは同時期にモーツァルトのコジ・ファン・トゥッテに出演予定だったガランチャに交替、ゲオルギューはカウフマンがホセを歌う2公演のみに出演した。ガランチャがメットでカルメンを歌うのはこれが初めてだが、この公演の数ヶ月前にローマ(?)でアラーニャとカルメンを歌っていたそうでこの組み合わせは成功している。このトラブルは結果オーライだと言えそうだ。 ガランチャはモーツァルトやヴィヴァルディの印象が強かったが、近年は少しずつ役柄を広げている。歌い方にゲオルギューのような癖がなく音楽的で、しかし奔放な役作りで十分にカルメンらしい。HD画質のビジュアルが映えるカルメンだ。アラーニャの歌はイタリア物だとドミンゴのような力強さの不足を私はいつも感じてしまうのだが、フランス物はアラーニャにとってお国物で堂に入った歌いぶりだ。ちなみに花のアリアの最後はファルセットで歌っている。彼の役作りにはこの方が合っていると思う。バルツァ・カレーラス以来の名コンビと言って良いのではないのだろうか。MET初出演だったセガンの指揮も好演。これでエスカミーリョがさらに男っぽかったら文句ないのだが。 メット初演出のエアの色彩的な演出は自然で違和感がない。最近は珍しくなった回り舞台で、私はポネル演出のセヴィリヤの理髪師の舞台を思い出した。ただ最近のMETのライブビューイングでもおなじみの幕間の歌手インタビューは鑑賞の妨げだと思う。本番の最中にインタビューされることを好まない歌手も多いだろうに。エンタテインメント化し過ぎだ。歌手のインタビューや舞台裏の映像は別途特典映像としてきちんと編集し最後につけてほしい(フレー二のMETのフェドーラの映像にフレー二が幕間で表彰されるシーンが映っているが、「まだ次の幕があるので」と言って挨拶もそこそこに袖に戻ったことを思い出した)。逆に終演後のカーテンコールの歌手の表情はエンドロールのクレジットをかぶせずにしっかり見せて欲しかった。 現時点ではBDで最良のカルメンだろう。世界のBD市場からは完全に取り残されてしまった日本だが、この映像はユニバーサルミュージックジャパンが国内盤を出してくれたことを喜びたい。2 people agree with this review
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カズニン | 東京都 | 不明 | 08/March/2012
観たい、欲しい。だが日本語字幕がない。不可解!10 people agree with this review
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蟹缶 | 東京都 | 不明 | 26/March/2011
カルメンというオペラは人気作だけに録音もビデオも非常におおいがなかなか理想的と思える物はない。 その中ではこれはDGカラヤン盤と並んで一番理想に近いんではないか。まず主役のふたりが見た目も歌も役にふさわしい。 そして演技も上手い。特にガランチャは美人で華がある。フラメンコまで踊る大サービスで同じ演出で歌手が変わったらどうするのか心配になるほどのハマりぶりだ。 アラーニャはさして好きな歌手ではないがホセにはピッタリだ。いままでホセというとアクジョにだまされた哀れな純情青年という役づくりが相場だったがアラーニャは一味違う。 ストーカーっぼいしつこさで別れた女に付きまとい挙げ句殺す身勝手な男をリアルに演じている。 フリットリはさすがに見た目は可憐な少女には見えないが歌は立派。 指揮のネゼセガンもまだ若いが舌を巻くほどの練達ぶり。生き生きと躍動感溢れる音楽にすっかり魅了させられる。クライバーなんてもう完全に過去の人になったな、と実感させられた。 エアの演出も実にいい。奇をてらう事なくオーソドックスな演出だが破滅につきすすむ男女の悲劇を鮮やかに描いている。 半ば抽象化されたセットはリアリズム基調の演出からするとややそぐわない気もするがそこらは許容範囲だろう。4 people agree with this review
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千葉のアリアドネ | 千葉県 | 不明 | 15/March/2011
オペラ放送にはよく目を通す。オペラの今を知り、楽しみたいと思うから。しかし裏切られる事まことに多い。奇怪な演出、非力な歌手、凡庸な指揮・・・。今回は違った。クライバーも良い。オーソドックスな演出でバルツァ・カレラスの熱唱が聴けるレヴァイン-MET盤も良い。だがこの映像は正しく2010年収録という今に生きるカルメンだ。 さて「カルメン」とはどういう女性か。この役は嫌いだと60年代に語ったのは真面目なルートヴィヒだ。70年代に入り「自立する自由な女性」と言ったのはアバド盤のベルガンサである(いかにも「70年代」!演奏も歌唱も性的アピールは抑制されている)。ではガランチャのカルメンはどうか。音だけで聞くならバルツァのほうがより奔放で強烈だが、性と死を強くイメージさせるエアーの演出にのって、迫真のカルメン(今日風に言うなら肉食系?)を描き出している。抜群の演技力!(ダンスの能力、センスも素晴らしい。2幕冒頭に注目。ゲオルギューやボロディナも同じように踊ったのか?)。アラーニャも熱唱(太りましたな)。カルメンと対抗する強いミカエラを目指したフリットリも良いが、もう少し若作りのメークでも。エスカミ-リョは少々迫力不足(マッチョを目指さないという演出の意図もあったようだが)。最後にセガンの指揮。早めのテンポを基調に煽るところは存分に煽りこのオペラのドラマのエネルギーを十分具現化している。シンフォニーでも急速に名を挙げている新鋭だが、オペラにも多くの力を注いで欲しいものだ。この映像が今日のカルメン演奏に関する新たな議論の契機になることを期待して筆を置く。1 people agree with this review
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アンゲロプロス | 埼玉県 | 不明 | 03/March/2011
カルメンの映像作品としてしばらくは一番のお奨めになるだろう。ほぼ理想的と言いたい。歌は吹き替え(?)と思われるフシもあり、LIVE特有の大きな傷も見当たらず安心して視聴できる。ガランチャ・アラーニャのコンビはこれ以上望むべくはない。フリットリと急きょ代役となったエスカミーリョ役もそつなく美声を聴かせてくれている。エアの演出も中庸を得ており、ネゼ=セガンの指揮も若々しく溌剌、この音楽には適している。間奏曲でバレエを取り入れるなど、クリストファー・ウィールドンの振付も功を奏している。0 people agree with this review
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TKOクラシック | 神奈川県 | 不明 | 23/January/2011
とても素晴らしい映像芸術、企画ものです。幕前・幕間と女性のナビゲーターが登場し、パックステージも撮影されています。映像も最近のサッカーのワールドカップのようにいろいろなところから歌手を撮影しています。こうなると歌手やエキストラの演技・表情が問われますが、さすかメトの舞台、子どもの演技までもが素晴らしいです。テレビドラマのようで、歌手陣も若々しく、演技も機敏で、リアルで美しくセクシーな作品になっています。退屈する場面がなく、どのシーンも楽しめました。ガランチャのカルメンも妖艶で、歌唱・演技・踊り・容姿とも最高です。ガランチャには、この若い時代にカルメン以外にもいろいろやって欲しいと思います。私としては大満足なのですが、レビューがないようですけど、通の方には商業的で敬遠されているのでしょうか。オペラは退屈でだめという人にもおすすめです。 (輸入盤で視聴しましたが、輸入盤は日本語字幕はありません。)0 people agree with this review
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