Symphony No, 9, : Furtwangler / Berlin Philharmonic, Briem, Hongen, Anders, Watzke, Bruno Kittel Cho (1942)
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masato | 新潟県 | 不明 | 01/January/2012
凄まじい気迫…迫力…! 最も気宇壮大な劇的迫力に満ちた第9。全ての楽章が緊張感に満ち,それぞれの頂点をもつ。それが何故か,このアルバムを私から遠ざける。 私にとって,バイロイト盤は頂点が第3楽章。来るべき頂点に向かって,第1,2楽章は感情の表出をセーブしているような気さえする。あふれ出そうな感情を押さえ込み,頂点に向かって歩んでいく。そして,第3楽章…この感じ,まるで静かな湖面に完全な脱力状態で仰向けになって浮かんでいるような…。この楽章の最後には,もううっとりとした虚脱状態…(トランス状態…?)。で,そのままの状態で終楽章になだれ込み,一気にエンディングへ。こちらはうっとりとした虚脱状態だから最後の演奏の乱れや,ちょっと変な聴衆の拍手など気にならない。忘我状態で聴き終える。 ところが,1942年盤の第3楽章は,第1,2楽章が激しさの後に「騒乱後の静けさ」を演出してしまう…。第4楽章の迫力の前に「嵐の前の静けさ」を演出してしまう…。第3楽章だけを単独で聴くと,とんでもなく魅力的なのに…。 でも★は5つです。この演奏に5つ付けなければ,どの演奏に5つをつければいいんだろう。バイロイト盤が★6つ(いや…7つかもしれない…)なのです。1 people agree with this review
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独居人 | 東京都 | 不明 | 20/June/2010
鬼神の如き壮絶な演奏である。 第一楽章から、不安と絶望感をあおるティンパニの轟音。恐怖感すら感じる。 第二楽章においても轟音は続く。それは怒りの表れであろうか。 第三楽章において、絶望の淵から救いの手が差し伸べられ、つかの間の平和に満たされる。 そして歓喜の第四楽章へとなだれ込んで行くが、これも尋常でないエネルギーの奔流となる。 戦時下の異様な緊張状態の成せる業か?はたまた巨匠の絶頂期の記録なのか? いずれにせよ、二度とない名演である。 音質は尻上がりに良くなる。1 people agree with this review
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